BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 神様、それはあまりにも不公平です。 ( No.43 )
日時: 2012/05/18 13:59
名前: 夜藍 (ID: eVWzcu6j)
プロフ: 学校で私がぶつかったところの窓ガラスが割れました\(^O^)/

第十八話。

外からの叫び声で現実に引きもどされた僕はどうしたものかと窓を開け、窓から頭を出して外の様子を確認する。
大きな音がしたわけでもないので交通事故ではないだろう。
もしかしたら窃盗か、それか痴漢…とか?
声からして女の子だったしそうだったら大変だ…と思いながら目の前を見れば。

家の前に佐久真が立っているではないか。

いや、ただ立ってるんじゃない。真っ赤な顔をして、あわあわしながら僕の方を見ている。

なんであんな顔しながら?っていうかなんで僕の方見てるんだ?
色々と不思議に思っていると、カミカミだが佐久真が口を開いた。

「羽生っ…くっ!今のって、いみゃのって…!フィリアーきゅんっと…っ!!」





…え、まさか見られてた…のか?






ええええええ!ヤバい!それはヤバい!!!

「佐久真さん!違うんです!今のは…っ!」
「ごめんなさああああああああいいいいいいい!!!!」

言い訳させてもくれぬまま、佐久真は謝りながら去って行った。その走りの速い事。完全に引かれたな。終わったなこれ。

「どうしたのだ?」
「どうしたもこうしたもねえよ!お前のせいで佐久真に誤解されたじゃんかよ!!」
半ばやけになりながらフィリアーに怒鳴ると、フィリアーは「事実だからいいではないか。」とキョトンとした顔で言い放ちやがった。

事実って…お前…。


「僕はお前と付き合うとか、お前が好きだとか言ってねえだろ!」
「言ってないが、さっきキスされてドキッと来なかったか?そしたら承諾したも同じだぞ。」
「こねえよ!いきなりキスされて何が何だか分かんねえし…あーもうっ!!」

せっせと勉強に戻る。明日は…試験なのに…どうしよう…。











先ほどフィリアーに怒鳴った自分の顔は赤くなっていた。
窓ガラスに映った自分の姿を見てさらに赤くなってしまったけれど…。
あれは怒りで赤くなってたのではない。あれは…あれは____________。

















少しドキッとしたなんて言うのは、ここだけの秘密だ。