PR
BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 神様、それはあまりにも不公平です。 ( No.90 )
- 日時: 2012/08/17 10:24
- 名前: 夜藍 (ID: Es192lT0)
第二十七話。
突っ込みにうっ、となったがまあもう佐久真の前なら仕方ねえな。
学校外では敬語なしって言われたし。決め顔で。
約束を思い出しているとフィリアーが先に口を開いた。
「美琴は一人か?」
おい見りゃ分かるだろ。もしかしたら、いやもしかしなくてもぐさっとくるだろ。
でもさっきの軍団見てるからか、フィリアーはどうやらあの軍団とはぐれたと思ってるらしい。確かにそういう考えも出来るな。
だが佐久真の答えははぐれた訳ではなく、「うん、友達キャンセルになっちゃって。」と言った。えへへ、と苦笑してるのを見るとちょっと胸が痛い。隣にいるフィリアーは「え?なんで?」とでも言うように首を傾げてる。
そりゃそうだよな。キャンセルされるなら何かしら他の予定があるとかだろ。
でもあいつらはこの公園に来てたんだ。わざわざ佐久間の約束だけ断って。
やっぱり、それなりの理由があるんだな。
数秒で色んな考えを駆け巡らせた直後、僕はとりあえず問うてみることにした。
「佐久真…でいいのか。佐久真と約束してたのって姫川達だよな?」
以前の約束通り呼び捨てタメ口で話す。なんか違和感あるな…佐久真相手だからだろうけど…。
僕の問いに佐久真はうん、と頷いた。
「萌香達は元々キャンセルで、のんとあーちゃんが今日キャンセルになっちゃって…。」
「ああ、灰原と叶崎…か。」
さっき屋台の前にいた奴の名前ばかりあげられる。
やっぱり射的で頑張ってるんだろうか。佐久真のプレゼントを当てる為に。
なら佐久真には言わない方が良さそうだろう。わざわざ佐久真の約束を断って行くってことは何かしらサプライズがあるに違いない。
そのサプライズを潰す訳にもいかないしな。
その後しばらく話して「じゃあ、またどっかで会ったらねー。」と佐久真と別れた。
PR