BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: magnet【参照200突破(泣)感謝です!】 ( No.10 )
日時: 2013/11/10 12:52
名前: ミム (ID: MbtYH2rf)

急に言われると緊張して口から言葉が出てこない。


「雫…?」

「っ!?」


体がまるで撃たれたように強く動揺する。


「呼べないの…?」


チラッと椿さんの方を見ると、椿さんは今まで見た事のないような悲しそうな顔をしていた。

椿さん…


「ち、違うよ!ただ緊張しちゃって…でも私————」

「雫?」


私は意を消して椿さんの名前を呼んだ。


「な、ななななな成実…!?」


呼べたぁー…

私はそっと椿さんの方を見ると椿さんは笑いに堪えていた。
でもそれにも限界が来たのか声を出して笑いだした。


「フフッ」

「?」


何で笑ってるんだろう?


「椿さん?」

「コラッ!これからは成実って呼びなさい!」

「は、はひっ!」

「ぷっ」

「あっ、また笑ったぁ!可愛いなぁ。」

「っ———!」


いきなり椿さん、いや成実が黙った。
すると見る見る内に顔が赤くなっていく。


「つば…って違った。成実どうかしたの?」

「べ、別に何もないわよ!?」

「ふぅん、変なの。」

「………」


すると次は見る見るうちに悲しい顔に変わっていった。

なんか今日の成実、変だなぁ…
何かあったのかな…?


「もしかして何かあったの?」

「違う…って、この鈍感野郎!」


すると成実は私のおでこをパチッと軽く弾いた。


「いてっ!な、何!?私何か悪いことした!?」

「ふんっ、雫が悪いんだからねっ!ベーっだ!」


私はその姿を見て物凄く成実の事を愛おしいと思った。

それにしても今日は何だか成実に少し近づけたような気がした。