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BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: magnet【9/30更新しました!】 ( No.12 )
- 日時: 2013/11/10 12:53
- 名前: ミム (ID: MbtYH2rf)
今日は土曜日。
私はお姉ちゃんを駅まで見送るとそのままパン屋さんに寄った。
わぁー、すごい美味しそう!
そこには見るに見かねた、とても美味しそうなパンがズラリと並んでいた。
「いらっしゃいませ…」
すると店内には似合わない低いやる気のない声が響く。
私はなぜか聞き覚えのあるような気がして店員の方に振り向いた。
「み、宮田!?」
「えっ?何で俺の名……って桐谷!?」
そこにはまさかの吃驚仰天!
宮田がいた。
でも本当にやる気なさそうだなぁー
こんなに美味しそうなパンが並んでるのに勿体無い…って…私、そう言えば昨日宮田に———
「あああああああ!!!」
「な、何だよ!?」
「告白されたんだったぁ!」
「馬鹿!デカイ声で言うな!!」
「あっ、ごめんっ!」
言った後に宮田を傷つけた事に気付いた私は後悔した。
気まずい空気が流れる。
「あのさ…今まで通りでいいから。」
「え?」
「だから昨日の事アレ忘れて。」
「あっ、うん…!」
「忘れて」って…
よかったぁ。
でもよかったのかな?
なんか私物凄く宮田を傷つけてるよね…?
でも今私がするべき事は———
「よしっ!」
「何だよ、また急に!?」
「今から特訓するぞ!」
「はぁ?」
「だーかーらー、私が宮田を特訓してあげるの!」
「お前が俺を特訓?何で?」
宮田もしかしてやる気が無かったんじゃなくてアレで本気だったの…?
いやいや、いくらなんでもそれは無いでしょ!
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