BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: magnet【10/27更新】 ( No.14 )
日時: 2013/11/10 12:50
名前: ミム (ID: MbtYH2rf)

今日はまだ7時なのに星がいっぱい出ていた。


「星がいっぱいだね。」

「あぁ」


その時何故か成実の顔が頭の中に過った。

何で成実…?
て言うか成実に会いたいなぁ…

ボーっとしている私に気付いたのか宮田は私に声を掛けた。


「桐谷?」

「な、何…!?」


いきなり声を掛けられ驚く。
それと同時に「もしかしたら成実のことを考えていたことがバレルかも知れない。」そんな事が不安にさせた。


「何だよ、そんな吃驚して。」

「いや、別に…」


私達はそれから何も喋らなくなるとやがて家に着いた。
するとそこには———


「成実!?」


成実が居た。

成実に会えるなんて嬉しい!

しかし私達を見た成実は何故か不機嫌そうだった。
そして私に問う。


「何で宮田と居るの?」

「それはねさっきパン屋で特訓してたの!」

「特訓?」

「うん!」

「何それ?」


明らかにこの間の声とは違った。
何て言うかトーンが低い。
すると宮田が口を挟んだ。


「教えて貰ってたんだよ。」

「何を?」


何で2人とも怒ってるの?

2人の中の空気がピリピリしているのが分かる。


「挨拶とか…」

「挨拶?」

「ん、他にも「ああーもういいから、行くよ。」


その瞬間急に成実が私の腕を掴み、家に入れさせてくれるよう指示した。


「突然どうしたの?」

「いいから、早く。」

「でも宮田が…」

「………」


成実は黙った。


「何…もしかしてあいつの方が好きなの?」

「え?違うよ…!」

「ホントに?」

「うん。」


真剣な顔で言うと成実は目を逸らし少し照れたかのように思えた。

あっ、宮田は…!?

そう思い振り返ってみるとそこにはもう宮田は居なかった。