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BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: magne 【GL】 ( No.4 )
- 日時: 2013/11/10 12:50
- 名前: ミム (ID: MbtYH2rf)
私は家に帰ると小さい部屋で1人鼻歌を歌っていた。
自分でも鼻歌を歌っているなんて気づきもしなかった。
私は1人暮らしをしている。
お母さんは田舎から都会に行く私が心配で毎日電話を掛けて来てくれていた。
———プルルルルルル
「もしもし。」
「雫、お帰り。」
お母さんはいつも会話の始めに必ず「お帰り」を言ってくれる。
私はそのお帰りを聞くと少しホッとしていた。
「今日はどうだった?」
「今日?普通だよ。」
「普通って何よ?」
「普通は普通なの」
「好きな人は出来たの?」
頭の中に椿さんの顔がよぎった。
えっ…
椿さんは女の子でしょ?
だけど椿さんが頭から離れない。
最後に微笑んだ顔が忘れられない。
「———…いないよ。」
「あらそう?じゃあお父さん帰ってきたからまたね!」
その最後を言葉に電話は終えた。
椿さん…
私の胸がズキズキする。
私は昔から異性を好きになることがなかった。
それにしてもなぜか分からないけど明日の学校がとても楽しみだ。
私は帰りにペットショップで買っていった猫の餌を見ると明日のことを考えた。
この時の私はまだ幼かったのかもしれない。
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