BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 黒子のバスケ BL小説やっちゃいます☆ 【短編集】(≧ω≦) ( No.136 )
日時: 2013/02/05 20:16
名前: 流れ星☆ (ID: ce3pEUuw)  

【高緑】

「私っ!!和成が好きなの!!和成のお茶目なところとか、バスケ一生懸命やってるとことか!!変人と付き合えるところとか。ずっと前から好きなの。付き合って!」

見たくない所を見てしまった。高尾が告白をされているところだ。しかも、俺の事を変人って。おは朝のラッキーアイテムなのだから仕方ないのだよ。盗み聞きは良くないと思い、種を還そうと思った。帰ろうと思った。だが、足が動かなかった。人間の心理的に当たり前だろう。だって、目の前でキスをしたのだから。もちろん、相手からだ。

「…………っ」

胸が痛む。これ以上見たら行けない。本能的に感じとりどうにか重い足を、部活のある体育館へと進めた。

**

部活が終わり、帰る。何度か高尾と目が合ったり、話しかけられたりしたが、全部避けた。今だって、高尾は一緒に帰ろうと誘ったが、俺は拒否した。そうして、3日、1週間がたった。いつもの様に体育館へ向かう。だが、急に腕を引かれ体育倉庫に入ってしまった。ビックリして、後ろを見ると高尾が、怒っていた。怖いくらいに。

「……高尾」

そう読んだ瞬間高尾は何かが崩れたように喋りだした。

「緑間、なんで避けんの!!?俺なんかした?嫌いになった?別れたい?ねぇ、緑間!!」

俺はこんなに不安にしてたのか。俺は、今までの全ての経緯(いきさつ)を話した。すると、高尾は渾身の力で抱き締めてきた。

「可愛い……真ちゃん。」

真ちゃん。か。良かった。真ちゃん呼びのほうが、心地が良い。

「好き……高尾。」

本当に本当に小さな声だった。なのに、それを聞き取った高尾は押し倒してきた。いや、部活前だぞ?

だが、その瞬間ボールをとりにきた、宮地先輩、木村先輩がニッコリ笑って、

「木村ァ。ケイトラ貸して!!轢く!ぜってー轢く!」

「宮地、いつでも貸す」

などおぞましい、会話をしている。だが、なんとかし、部活を始めるのだった。

「………部活が終わったあと俺の家に来て」

そう高尾に言われたのはまた別の話。

END