BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 黒子のバスケ BL小説やっちゃいます☆ 【短編集】(≧ω≦) ( No.226 )
日時: 2013/02/13 20:29
名前: 流れ星 (ID: NsAz6QN0)  

【月日】

「伊月君に彼女が出来たらしいよ!」

「ウソ〜!私俊くん好きだったのに〜!!」

そんな噂が流れたのは、夏だった。伊月は俺の彼氏で彼女ができるわけ無い。

「全く。なにもしらずに、噂して。迷惑よね」

リコがフォローを入れるが、苦笑しかない。

そもそも伊月の彼女なんて見たこと無いから本当に居るか分からない。




ハズだった…………………のに………



「おい!俺、伊月の彼女の噂本当だと思うぞ!!」

クラスの男子が高らかに宣言する。

「何を証拠に?」

リコが日向の気を察してその男子に詰め寄る。だが、怯むことなく、携帯のフォルダを開いて見せた。

「ジャジャーン!!見よ!カフェの近くを通りかかったときに、見ちゃって写メったぜ」

写メは可愛い女子。誠凛の子だった。後輩。しかも、伊月とキスをしている。伊月も満更でも無さそうだ。









やっぱり、女子がいいよな。こんな、男よりまるっこい女子の方が。




伊月が浮気をするなら俺も、して良いだろう。そして、どちらともなく別れ話をもちだそう。そうすれば、気持ちよく別れられるハズだ。

とりあえず、カントクに言うとめんどくさくなるから、この作戦は一人で実行しよう。

部活の時はいつもと、同じように振る舞う。あたかも、付き合ってるように。伊月だって、噂を知っているハズだ。なのに、何も言わないし、別れたいはず。

そして、部活が終わった。

その時、入り口の所にあの女子が立っていた。

「俊くん、一緒っに帰ろ?」

猫なで声で彼女は言う。伊月はこちらを、チラリと見て言った。

「ゴメン。今日、先約があっ「いや、大丈夫だ。俺今日用事があるし。こんな、遅い時間まで待っててくれたんだから、送って行ってやれ。」でもッッ!!「キャプテン命令だっっっ!!じゃっ!お疲れ」日向!!」

キャプテン命令。職権乱用だ。歩き出すと、聞こえてきた。

「やったぁ!!これでカレカノ出来ますね!」

俺は少しでも否定の言葉を待っていた。でも期待は、儚かった。

「っ………」

半泣きになりながら、家路についた。

続く

これ、シリアスか〜ら〜の甘てす。