BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 黒子のバスケ BL小説やっちゃいます☆ 【短編集】 ( No.561 )
日時: 2013/04/02 19:57
名前: 流れ星 (ID: 66F22OvM)
プロフ: http://www.kakiko.info/m/bbs_talk/read.cgi?no=12943

【日月】

———春

俺達は誠凛高校に入学した。ここにはバスケ部がなくて、だから誠凛に決めたんだと思う。……日向は。

俺は日向と同じ高校に行きたくて日向について来た。

「日向…ぶっ、くく…」

「笑うな!」

高校に入った日向は、髪の毛を伸ばして金髪にしてた。全然似合って無かったけど。

日向はもうバスケはしないと言った。

理由は分かりきっている。中学で勝てなかった。勝っても、二回戦、三回戦で必ず負けた。

俺達に勝った相手も二回戦、三回戦で負けた。

「キセキの世代」

この子達のせいで……

その子達のせいで、日向はバスケをしなくなったし、相田だって、バスケが嫌いなスポーツになってしまった。

俺は、そんな日向達を救ってあげられなかった。
気の効いた言葉もかけられなくて。

余談だけど、中学三年の頃から【恋人】と言うポジションでもあったけどそれでも無理だった。

そのうち、付き合ってるのは上辺だけで、心は離れていた。それでも、日向を思い続けていた。

話を戻そう。
バスケが嫌いになっていた日向をバスケ界に引きずり戻し、やっぱりバスケは好きだと日向に再自覚させた男がいた。

「木吉鉄平」

無冠の五将の一人でプレイスタイルから鉄心と言われている。

木吉が日向を救った。相田も救った。俺が出来なかった事をやってのけた。

悔しかった。たった数ヶ月しか一緒に居ないあいつが、数年一緒に居た俺を、差し置いて日向を救った。感謝はしている。

日向は木吉になついていた。俺にベッタリだったくせに、木吉に行った。

……違う。俺がベッタリだった。日向に。

木吉も木吉でベッタリだった。

そこから、俺は笑わなくなった。いや、笑うけど上辺だけの笑顔。気持ちなんて、無い。場の雰囲気に合わせて笑う。

そうして、月日が過ぎていった。

続く

長編になるかもです♪