BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 黒子のバスケ BL小説やっちゃいます☆ 【短編集】 ( No.590 )
- 日時: 2013/04/05 22:29
- 名前: 流れ星 (ID: 66F22OvM)
- プロフ: http://www.kakiko.info/m/bbs_talk/read.cgi?no=12943
【月日】切甘?卒業設定
今日は誠凛高校第一期生の卒業式だった。
家に帰って、ウダウダしていると突然鳴った携帯。見てみると伊月だった。届いたのはメールでフォルダを見てみると伊月らしい簡潔な文。
『今から、○○公園に来て』
特にこの後の予定も無かったから、行くことにした。
公園に着くと伊月はもう来ていて、こっち。と促すように手を振っていた。
伊月の隣まで行くと伊月は、自販機で買ってきておいたのか、お茶を差し出してきた。そこから他愛無い話をしたが突然、伊月は黙り込んだ。
「伊月…?」
心配になり、彼の名前を呼ぶと伊月はこちらを真剣な表情で見てきた。
唐突に変わった雰囲気。生唾を飲み、伊月の言葉を待つ。
「俺、さ…ロンドンに行くことにしたから…」
「は?……んで…」
じゃあ、なんだ?つまり別れるって事か?さよならって事か?
そんな俺の心情を察したのか、伊月は口を開く。
「……さよならなんて言わないよ。言ったらもう会えなくなりそうじゃん…俺は日向が好きだから。」
純粋に嬉しかった。怖くないって言ったら嘘だけど。
「分かった……」
「また、会おうね。」
「あぁ…最後に聞いて良いか?……お前は俺の事好きなんだな?」
「うん。愛してる。」
いつか会える。
その希望だけを胸に今日から生きていく。
**
「日向くん。君、今日からロンドンで働いてくれないか?君の働きぶりが買われてな。」
「はい」
あれから10年。サラリーマンとして働いていた俺に来た上からの命令。心置きなく返事をした。
すぐに日本を飛び立ちロンドンへ。
「ここ、か」
今日から働く海外の会社。何でも美少年がいるらしい。
「君が新しく日本から来た日向くんかい?教育係に伊月をつけるよ。」
伊月という名前に顔をあげるとやっぱり伊月だった。
「じゃあ、お二人さん、私は席を外すから後はヨロシク。」
社長が席を外し扉を閉めた瞬間、伊月に抱きついた。
「会いたかった…」
「俺も……」
運命なんて信じていなかった。でも少しだけ運命を信じようと初めて思った瞬間だった。
END
参照5000突破ぁぁ(^o^)/