BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 黒子のバスケ BL小説やっちゃいます☆ 【短編集】 ( No.752 )
日時: 2013/05/25 17:55
名前: 流れ星 (ID: 66F22OvM)

【日月】

「俺さぁ、ガキの頃せめー虫かごに、モンシロチョウとトンボを一緒に居れてたことあんだよな。しかもモンシロチョウはめちゃくちゃ、いっぱい」

「うん」

日向は淡々と話す。

「それに、花はあげないで草を入れてた。食えるわけねーのに。」

「…うん」

それを俺はただひたすらに聞く。

「そしたら案の定、5日後ぜーんぶ死んでてさ」

「……うん」

話してる日向が少し怖い。

「あんなに、最後まで生きようとしてたのに、残念だよな。捕まえたのは俺だけど…」

「…そうだね」

怖い。怖い。

「でもよぉ、死にたくなかったら、捕まらなければ良かったんじゃないかって、思うよ。たまに」

「……」

「綺麗だから捕まえて自分の物にしたかった。」

「日向…」

やめて。自嘲気味に笑う日向が怖い。

「今も、あの時と同じ気持ちになるんだ。伊月…」

やめて。

「だから、飼われてくれないか?ちゃんと世話する。あの時みたいにしない。だから…」

そう言ってつけられたのは、真っ赤な首輪。

「一生そばにいてくれ」

怖い。だけどそれでも、俺は日向が好きだから。

「良いよ…」

許してしまうんだ。

実際、どっちもお互いに依存しているんだ。

END

小2の妹が持ってきてギャーってなった(>_<)