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BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 瓦解するアリスブルー 【BL】 ( No.30 )
- 日時: 2013/04/10 16:06
- 名前: り@ ◆N4FULXO5wE (ID: oBSlWdE9)
「おつかれー」
手をかけようとしたドアが開いて、顔を出した彼がそう迎えてくれる。
「ありがと、」
久しぶりのそれに、愛しさが募って、座るなり抱きしめようとすると、早いとこ静止させられた。
なんだと思って彼の顔を見上げると、シフトされる視線。
俺がそれにつられて後部座席に目をやると、そこにはきょとんとする女の子。
それに俺の表情はぴきり固まることとなった。
あぶなぁぁぁぁぁぁぁ、
一瞬で、
今から彼にしようとしていた、あまり世間一般的には受け入れられない相手とのキスとか、
それがもたらす女の子の教育の歪んだ方向への悪影響とか、
いや、それでなくても愛しあう者同士のキスなんて見せられたものではないけれど、
飛躍して明日からの自分の生活資金のことまで、
嫌な想像が脳内を駆けずり回って停止した。
危な、い。
止めてくれた彼に感謝。
でもどうにかしたら、愛してるとか口走っちゃっていてもおかしくなかった。
だってしばらくお互い忙しかったんだ。
それが突然連絡が来たと思ったら、今日お前のとこに行くけど、一緒に帰れる?だなんて。
そんなの、顔見た瞬間、
(愛してるって、)
ーーーその酔った囁きを後回しにしたさっきの自分にも感謝。
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書きたいものも書く時間もあるのに、
スランプすぎてどうしよう……
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