BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 瓦解するアリスブルー 【BL】 ( No.47 )
- 日時: 2013/10/09 20:06
- 名前: り@ ◆N4FULXO5wE (ID: YJQDmsfX)
- プロフ: [榎本×真琴]
音を消した携帯が、枕元でブブブと揺れた。
薄暗い室内に電子の光が差して、眩しさに目を細める。
着信は、真琴、と。
「榎本せんせー?」
携帯にかけているのだから分かっているくせに、そう聞くのは可愛い教え子。兼、憎たらしい恋人。
「……なんのようですか」
久しぶりに口を開くと、声を出すのが思いのほか辛かった。
「、て、大丈夫ですか?! すごい声掠れてますけど……!」
「大丈夫だったら、休んだりしません……」
喋ったら、ぜぇ、と喉が嫌な音を立てて狭まった。
あー、嫌だな。
苦しい。
呼吸が整えられなくて、どうしても咳き込む。
ぬいぐるみを抱いて縮こまるには、自分は大人になりすぎていて、枕の向こうに携帯を放った。
焦ったような恋人の声が、少しだけ聞こえる。
こちらの声が聞こえてなければいいのだけれど。
くそ。我慢するには辛くて、枕元の水で痛みを主張する喉を潤した。
「、ごめ、」
「や、いーですけど、病院、行きました……?」
「、」
無言は肯定。
絶対面倒だからとかでしょう、って仮にも生徒にあからさまにため息をつかれる。まぁ外れてませんけど。どうせ明日は土曜ですし。
「んー、良かったら俺先生の家行きますよ?」
「、要りません」
「いや行きますね」
「いま良かったらって」
「、鍵、開けといて下さいね?」
「……………来るなら、スーパーで薬と清涼飲料水となんか食べれそうなもの買ってきて。夕食作ってね?あと家事全般。。」
「あは、先生のそういうわがままなとこ大好きw」
「別に来てくれなくてもいいですけど」
そう言うと、たまには彼氏面させてください、って言われた。
別にいつもちゃんと彼氏なのになぁ。
「てか別にあなたは彼氏じゃなくてもいいんですよ?」
「俺はいつだって榎本先生のこと組み敷きたいんですけどね」
「死んで下さい」
(………あほか、)
懐柔されてどうする。
冷静になってみて、何やってるんだと思う。
いいんですけどね。
別に家に呼ぶの初めてってわけじゃないし。
だけどこんなとこ、人に見られるのなんてまっぴらだと思う。
昨日の洗い物も、洗濯物もそのままだし、掃除なんて先週からしてないし、お風呂入ってないし。
家事して、とは言いましたけれどもそれとこれとは別問題。
「………げほっ、」
こんなとこ、みられたくないなぁ。
本当自分、何やってんの。
ベッドに埋れてたら、なぜか穴があったら入りたい、ってことわざを思い出した。
(こんな"特別"になってたのは、いつ)
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中間テストなので書き収め的な。
好き勝手考えた産物なので、また風邪ネタ。。
即興の子たち。一応榎本先生が攻めのつもり。
可愛いなぁ、、続くかなどうだろう。
てか先生×未成年はだめだわ。
せっくすしちゃだめ。。法律的にっ!
んーと、じゃあ付き合ってることは付き合ってて、あれそれは卒業後で。