指先だけふわり、と触れた。眠そうな無精髭、見上げて、迷って。結局、握れなかった怖がりのつめさき。そのつめさきからはみゅり、ふぱり、花がうまれる。あ、しあわせ。//ひなぎくとあさがおとどちらが強いのだろうかなんて。問うたけれど分からなくて仕方がないからどちらも手折った。(限りなく儚い、そこにある強さ)強さは手に入れた途端に弱くなった。//詩っぽいの二篇。