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BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 片耳ピアスの陶酔 ( No.77 )
- 日時: 2013/08/20 16:14
- 名前: りー ◆N4FULXO5wE (ID: 0/Gr9X75)
NL
「疲れたのだろう?」
その声に目を開けたら、顔のない人ーーーおそらく、人間の姿があった。
「やあ」
「………まあ」
ああ見覚えがある。
顔なんてないのだから、それを見覚えがあると言っていいものなのか分からなかったけれど、それは、紛れもなく私の恋人。
「いつ帰ってきたの」
「いま」
「そう、おつかれさま」
微笑み、以前のように、抱きしめて頬を撫でようとして、そこに顔がないことに気がついた。
代わりに、彼が私の頬を撫でた。
私は、疲れてなんていないよ、という彼を初めて見た。いつだって彼は疲れていたから。そんな彼が今は、疲れているのは君じゃないのか、と問う。見たことがないくらい真剣な眼差しに、つい笑ってしまう。
「なんで分かったのかしら」
「僕が、君のことをわからないはずがないだろう」
ああそれもそうねーーー私たちはいつだって同じだったのだから。
もう疲れてしまったのよ。
「………クラムボンは死んだわ」
殺されたのよ、貴方に。
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息抜きしてる場合じゃないばかぁぁぁ………!!
10分作品。。とりあえず疲れた。。
てか突然のクラムボン。特に意味はないのです。
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