BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 小学生BL物を書いてみました ( No.12 )
日時: 2013/05/13 11:50
名前: 千早 (ID: RKif8kSb)

この主人公は谷川光です
〜一目惚れ〜
僕の名前は谷川光
昔から勉強も運動もてんで駄目で顔もさえなくて良い所は無くて
そんな僕だからモテたことがなくて一生人を好きになる事はないと思っていた
でも五年の一学期に運命的な出会いをする事になるとはその時の僕は思ってもなかった
「うわ〜〜ん、遅刻しちゃうよ〜〜、なんで目覚ましがならなかったの〜〜」
僕はその日もいつものように寝坊してダッシュで学校に走っていっていた
でもちょうど曲がり角曲がったところで…
「きゃっ!」
「わっ!」
着物を着た同じ年の女の子とぶつかりそのまま押し倒すみたいに倒れこむとその拍子で
唇と唇があたりキスをする感じになった
「んっ!ご、ごめんなさい!悪気はなかったんです!だから許してください!」
慌てて女の子から飛び退くと頭を地面にすりつけて土下座をした
「くすっ、そんなに謝らなくていいですわよ、わたくしも注意不足だったですもの
お互い様よ、だから顔をおあげになって」
女の子は僕の肩に手をあてて優しく微笑んだ
僕は顔をあげると女の子のまばゆい笑顔が目に入ると恋に落ちた事に気が付いた
「綺麗だ…」
小声で呟いた
「どうしたかしら?」
「いえ、なんでもありません」
僕は恥ずかしくて女の子から視線をそらした
そしたら女の子が立ちあがろうとするけれども
「ッ!」
すぐに座り込んだ
「すいません、ぶつかった時に足をひねったのですか?」
「大丈夫ですわ、少しひねっただけですもの、そんなに痛くないですわ」
「でも…」
「それにわたくしに付き合ってあなた様も遅刻する必要はないのですわ」
「だからっておいていけません」
僕はいきをけして女の子を姫様抱っこして学校に歩き出した
「ひゃっ!」
「僕でも抱えられるなんて凄く軽い…」
ぼそって呟いた
「いきなり抱き上げるなんて見かけによらず強引なのね」
「ご、ごめんなさい…」
「謝らなくていいのよ、それよりもわたくし重たくないかしら?」
「いえ、重たくないです、むしろ軽い方ですから」
「それなら良かったですわ
くすっ、でもこうしているとわたくしがお姫様みたいね」
「その…みたいではなくて綺麗でお姫様そのものです」
「えっ?」
「すいません、やっぱり今の忘れてください…」
「くすっ本当に面白い方ですわね」
くすくす笑う女の子が可愛らしくて何とも恥ずかしくて無口でひたすら歩いた
そして保健室に入ると椅子に女の子をおろした
「助かりましたわ、優しいのね
そういえば自己紹介がまだでしたわね
わたくしの名前は咲坂つかさと申しますわ」
「その…僕は谷川光といいます」
「素敵な名前ですわね
でも早く教室に戻らないと遅刻になりますわよ」
「でもまだ手当が…」
「これくらい自分で手当てできますわ
さあ、気にしないで光様は教室においきになって」
「あの…すいません、では言葉に甘えます」
「ではのちほどお会いしましょう」
僕は教室に向かった、でものちほどって…?
教室にはいるとしばらくすると一葵先生が入ってきた
「ほら、席について
では授業を始める前に新しいクラスメートを紹介するよ
では入ってきなさい」
そうすると入ってきた女の子に見覚えがあった
「つかさなのか!?!」
「久しぶりですわ、充様
もちろん充様にお会いするためですわ
だって充様はわたくしの初めての人だもの」
それを聞いた瞬間心がちくりといたくなった
「ななななにいっているんだよ、つかさ!?!」
「充〜〜?」
「は!待て、雪火、誤解だ!」
「言い訳は後で聞くからな」
「ん!?!」
雪火は充にキスをして舌を絡ませたしばらくすると雪火は充を離すとぐったりと
充は倒れこんだ
「くすっ本当に充様も雪火様も楽しい方ですわね」
「つかさも人が悪いな、わざとだろ」
「あら、雪火様も人の事が言えませんわ」
雪火君とつかさちゃんは互いに見つめてくすくす笑った
「もう大丈夫かい?」
「すいません、もう大丈夫ですわ」
つかさは黒板に咲坂つかさて書いた
「咲坂つかさと申します、よろしくお願いしますわ」
「そういう事だから仲良くしてやりなさい
席はそうだな…光の席の後だ、色々と面倒を見てるように」
「あ…あの…」
「どうした?」
「い、いえ、なんでもありません、わかりました」
「またあいましたわね、光様」
「その…つかさちゃんは僕と同じクラスだとわかっていたのですか?」
「いいえ、知らなかったわ」
「それじゃあ、なんで…」
「だって運命を感じましたもの、ただそれだけですわ」
やんわり微笑むつかさちゃんがまぶしくて恥ずかしくて俯いた
その日の放課後につかさちゃんから話しかけてきた
「光様、少しよろしいかしら?」
「えっ…?う…うん…何か用ですか?」
「今からわたくしに付き合ってくださらないかしら?」
「えっ…?その…僕でいいの?雪火君や充君じゃなくて?」
「光様がいいのですわ」
「なぜですか?」
「それは光様に運命を感じましたもの
ただそれだけですわ
光様は嫌だったかしら…?」
「いえ!嫌ではないです、その…嬉しいくらいです…」
「嫌ではなくて良かったですわ」
安心したように微笑むつかさちゃんがまぶしくて僕はつかさちゃんに恋に落ちている
事にあらためて実感した
つかさちゃんの後をついて山道を歩いていくと町が見渡せる丘に出た
「ここから眺める景色は綺麗ですわね」
「あの…ここはどこですか…?」
「ここはわたくしの秘密の場所ですわ
落ち込んだ時にいつもにここに来ていたのですわ
だから光様にはこの景色を見てほしかったですわ」
「綺麗な景色ですね…」
「二人だけの秘密ですわよ」
「はい」
やんわり微笑むつかさちゃんを見ているとある事を思い出した
「その…つかさちゃんて充君とはどういう関係ですか?」
「充様はわたくしの初恋の相手ですわ」
「それって今でも充君の事が好きって事ですか?」
「確かに昔はそうでしたわ、でも今は違いますわ」
「その…でしたら僕と付き合ってください
つかさちゃんの事、一目見た時から好きでした、だからお願いします!」
「光様…気持ちは嬉しいわ、でも光様に黙っていることがあるの
わたくしは実は男の子なのよ」
「えっ…?え〜〜〜!?!」
「ごめんなさい、黙っていて、こんななりしていて気持ち悪いわよね…」
つかさちゃんは辛そうに俯いた、僕はそんなつかさちゃんが見たくなくて
「そんなことはありません!
男でも女でもどんななりをしていても僕がつかさちゃんの事が好きなのは変わりません」
「こんなこと言われたのは初めてですわ…」
「だから僕と付き合ってください!」
「くすっ強引なのね…良いですわよ」
「本当ですか!?!」
「そのかわりに条件がありますわ、わたくしにキスしてくれたら付き合ってもいいですわ」
「キ、キスですか!?!」
「だって出会いがしらの突然のキスではムードが無かったですもの
だから改めてキスをしてほしいですわ、もちろん唇にお願いするわね」
「うぅ…わかりました、ではキスをします」
それから僕は何回もキスをしようとしてでもできないでそれが五分続き
「もう仕方がありませんわね、光様は」
つかさちゃんから軽く僕の口にキスをした
「これでわたくし達は恋人ですわね、でも今度は光様からしてキスしてほしいですわ」
「それは…」
「あら、してくれないのかしら?」
「します、今度は必ずします!」
「楽しみにしているわね」
「はい」
こうしてつかさちゃんと恋人になった
僕は世界一の幸せ者だと思う
なぜならこんなに綺麗な恋人ができたのだから…
〜終わり〜