BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 小学生BL物を書いてみました ( No.27 )
日時: 2014/11/26 20:47
名前: 千早 (ID: fph0n3nQ)

小学生のBL小説です
ここの登場伽羅は全員小学5年生です
登場伽羅は和久津 智と和久津 麻耶です
〜僕は麻耶に恋してる〜
僕には双子のお兄ちゃんがいる
お兄ちゃんの名前は和久津 麻耶、僕と違って勉強ができて、運動神経も良くて、顔も良くて、三拍子揃った完璧超人です
「あ〜〜、テストを返す」
「嫌だな…」
僕は頭が悪いからいつも返却されるテストの答案用紙が苦痛でしかない
「…智」
「あっ、はい」
僕は先生からテストの答案用紙を受け取るとおそるおそるテストの点数を見るとテストの点数は十点だった
「良かった、一桁じゃない…」
僕はほっとして胸をなでおろして嬉しそうにテストの答案用紙を握り締めた
「なんだ、智、ずいぶんご機嫌みたいだな」
「い、いえ、そんな事は無いです」
「まったく智、お前な…兄のテストの点数をあわせて百点って、智、もう少し頑張れよ」
「えっ、麻耶は90点だったのですか?やっぱり麻耶は凄いな…」
「自分の事のように嬉しそうだな、とにかく智、お前ももう少し頑張れよ」
先生は僕の頭を軽く叩いた
「は、はい…」
自分の席に戻ると後ろの席の健が話しかけてきた
「智は相変わらず智の兄の麻耶の事が好きなんだな、凄い依存ぶりだな」
「別に依存してないよ…」
「なら麻耶の噂は知ってるか?」
「噂って?」
「麻耶は良く告白を断ってるじゃんか、その断ってる原因が好きな人がいるかららしいよ」
「えっ、それは…本当なの?」
「本当らしいよ、驚いているって事は、もしかして智は知らなかったのか?」
「う、うん、麻耶に好きな人がいるなんて初めて聞いたよ…」
「なら後で麻耶に聞いてみたら?智になら教えてくれると思うぞ」
「うん、ならそうするよ…」
僕は麻耶に噂の事を聞きたくて学校が終わると真っ直ぐに家に帰って麻耶の部屋に向かうと部屋のドアをノックした
「麻耶いる?話があるんだけれども、今大丈夫?」
僕はもう一度ドアをノックした
「麻耶、いないの?入るよ」
僕はゆっくりとドアを開けて部屋の中に入った
「なんだ、麻耶の奴、まだ帰ってきてなかったんだ、少し拍子抜けだな…あれ?」
僕はベットに麻耶のくしゃくしゃのTシャツが置いてあった
僕はベットの上にあがり麻耶のTシャツを手に取るとそのまま自分の顔に近づけて、ベットに倒れこんだ
「んっ…麻耶の匂いがする……まるで麻耶がそばにいるみたいだな…麻耶………」
僕は麻耶のTシャツを顔にうずくめながら目を瞑ると気がつくと眠ってしまった
しばらくすると口に柔らかい感触を感じて、ゆっくりと目を開けた
「やっと起きたか…」
「うっ…ん……麻耶…?」
僕は目をこすりながら起き上った
「まったく俺のベットで眠るとは、良い身分だな、しかも俺のTシャツを握り締めたままとはな…」
「えっ…?」
僕は麻耶のTシャツを握り締めたままなのに、気がついた
「あっ?これは違うよ、麻耶がTシャツが脱ぎっぱなしだったから洗濯籠に入れようと思って」
「へ〜〜〜…それで俺のTシャツに顔をうずくめて眠ったと…とんだ変態さんだな」
「わ〜〜〜!?お願い、それ以上は言わないで〜〜〜!」
「まあいい…それで俺に何か用事があったんじゃないか?」
「あっ、そうだった!?ねえ、麻耶に聞きたい事があるんだけれども…」
「俺にか?別に構わないよ」
「麻耶って良く告白を断っているけれども、その原因が好きな人がいるからと聞いたんだけれども、本当なの、麻耶?」
「…その事を誰から聞いたんだ?」
「誰からってクラスメートの健からだよ、結構噂が広まってるみたいだよ、ねえ、噂は本当なの?」
「…本当だと言ったらどうするんだ?」
「えっ…そうだよね…麻耶にも好きな人はいるよね」
僕は麻耶の口から改めて好きな人がいると聞かされて目の前が真っ暗になる感じがした
「麻耶の好きな人って、どんな人なの?」
「そうだな…頭が悪くてまったく駄目な奴だけれども、でもほっとけない奴かな…」
「そうなんだ…麻耶はその子の事が凄く好きなんだね…
ねえ、麻耶はその子の事に告白しないの?」
「告白はしないし、この先も告白するつもりはない」
「なんで?麻耶が告白したらきっと相手も麻耶の気持ちに応えてくれると思うよ、だって相手が麻耶だか」
嫌だ…本当はこんな事を言いたくない、麻耶の幸せを望まないといけないのに、どうしても麻耶と相手が上手くいかない事を望んでしまう…
「そうかもしれないが…それでも告白はできない、自分はともかく相手も不幸になるから、それだけはできない」
麻耶は少し辛そうに微笑んだ
「だったら…!!」
「智…?」
「うんん…何でもない」
僕だったら麻耶をそんな顔をさせないのに…でもここで告白しても麻耶を困らせるだけだと頭の悪い僕にもわかってるから思いの言葉をのみこんだ
「そうか?」
「うん…ごめん、聞きたい事は、それだけだから僕はもう行くから」
「おい、ちょっと待てよ、智!」
僕は麻耶の呼びかけを無視して麻耶の部屋を出て、真っ直ぐに自分の部屋に帰った
麻耶のうちに秘めた思いを聞かされて、何も考えられなくなった
ただ麻耶のそばにいると辛くて逃げるように麻耶の部屋から逃げ出した
僕は自分のベットに潜りこんで目を瞑った
その日は悲しくて、枕を涙で濡らした
〜つづく?〜