BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 小学生BL物を書いてみました ( No.28 )
日時: 2014/11/26 20:52
名前: 千早 (ID: fph0n3nQ)

これは小学生BL小説です
登場伽羅は和久津 智と和久津 麻耶です
なお登場伽羅の年齢は全員小学五年生です
これは僕は麻耶に恋してるの続き物です
この小説は麻耶の視点で書かれています
〜俺は智に恋してる〜
俺には双子の弟がいる、弟の名前は和久津 智、勉強も運動もできなくて、駄目な弟だけれども、俺に懐いてきてくれて甘えてくる、俺にとても可愛い弟だ、そしてそんな弟に恋してる
「…麻耶」
「はい」
俺はテスト用紙を先生から受け取ると席に戻ると後ろの席の歩がテスト用紙を覗き込んできた
「へ〜〜今回は珍しいな、満点ではないなんて、何か考え事でもしていたのか?」
「…別にそういうわけではないよ」
「当ててやろうか?ずばり智の事だろ」
「どうしてそれを?」
「麻耶は解りやすいからな、で告白はするつもりはないいんだよな」
「そこまでお見通しか…歩には敵わないな」
「で親友からのアドバイスだ、麻耶は考えすぎだ、本当に大切の事はいつでも一つだけだぞ」
「…どういう意味だ?」
「さあな、その先は自分で考えな」
結局、歩はその後も答えを教えてくれなかった
その日の放課後、買いたい漫画があったから本屋さんによって帰ったら家に帰りつくのが少し遅くなった、家に着くと真っ直ぐに自分の部屋に向かうと自分のベットで智が眠っていた
「まったく気持ち良さそうに眠ってるな…」
俺は智の顔を覗き込んで頬を突っついた
「う〜〜〜ん…麻耶……好き…」
「……智…」
俺は無意識に自分の唇を智の唇に近づけてそのまま智とキスをした、口を離してから三秒位してから智はゆっくりと目を開けた
「やっと起きたか…」
「うっ…ん……麻耶…?」
智は目をこすりながら起き上った
「まったく俺のベットで眠るとは、良い身分だな、しかも俺のTシャツを握り締めたままとはな…」
「えっ…?」
智は今置かれている状況に気がつき慌てだした
「あっ?これは違うよ、麻耶がTシャツが脱ぎっぱなしだったから洗濯籠に入れようと思って」
「へ〜〜〜…それで俺のTシャツに顔をうずくめて眠ったと…とんだ変態さんだな」
「わ〜〜〜!?お願い、それ以上は言わないで〜〜〜!」
「まあいい…それで俺に何か用事があったんじゃないか?」
「あっ、そうだった!?ねえ、麻耶に聞きたい事があるんだけれども…」
「俺にか?別に構わないよ」
「麻耶って良く告白を断っているけれども、その原因が好きな人がいるからと聞いたんだけれども、本当なの、麻耶?」
「…その事を誰から聞いたんだ?」
「誰からってクラスメートの健からだよ、結構噂が広まってるみたいだよ、ねえ、噂は本当なの?」
「…本当だと言ったらどうするんだ?」
「えっ…そうだよね…麻耶にも好きな人はいるよね」
「麻耶の好きな人って、どんな人なの?」
「そうだな…頭が悪くてまったく駄目な奴だけれども、でもほっとけない奴かな…」
「そうなんだ…麻耶はその子の事が凄く好きなんだね…
ねえ、麻耶はその子の事に告白しないの?」
「告白はしないし、この先も告白するつもりはない」
「なんで?麻耶が告白したらきっと相手も麻耶の気持ちに応えてくれると思うよ、だって相手が麻耶だからさ」
「そうかもしれないが…それでも告白はできない、自分はともかく相手も不幸になるから、それだけはできない」
そんなの言えるわけないだろ、智に俺と一緒に不幸の奈落の底に落ちてくれなんてさ
「だったら…!!」
「智…?」
「うんん…何でもない」
「そうか?」
「うん…ごめん、聞きたい事は、それだけだから僕はもう行くから」
「おい、ちょっと待てよ、智!」
智は辛そうに微笑むと俺の呼び止める声を聴かずに俺の部屋を去って行った
本当は智が何が言いたかったか解っていた、でも俺は解らないふりをした、智と関係が壊れるのが怖くて、何よりも智と地獄に落ちる覚悟がなかったから…
智に好きな奴の事を聞かれた日から智との仲がぎくしゃくした日が続いた
そんなある日、両親が旅行で三日間、出かける事になった
でもこんな時に限って三日間、智と二人だなんて…俺の理性がたもてるか不安で仕方がなかった
さいわいの事に一日目は理性を保てるまま終わろうとしていた
「それじゃあ、俺は、もう眠るな」
「ちょっと待って、麻耶!」
「どうしたんだ、智?」
「その…麻耶の部屋に行って良いかな?」
「俺の部屋にか?何か用事でもあるのか」
「別に用事ってほどではないけれども…久しぶりに麻耶とゆっくりと話がしたいかなと思って…駄目…かな…?」
智は捨てられた子犬みたいな表情で俺を見つめてきた
「…好きにしろ」
「うん、好きにする、じゃあ、麻耶の部屋にお邪魔するね」
「ッ…」
智は嬉しそうににっこりと微笑んだ、俺は智の笑顔があまりにも可愛くて智から視点をそらした、俺と智は俺の部屋に入ると智は辺りを見渡した
「久しぶりだな、麻耶の部屋に入るのは」
「あんまり見渡すな…」
「でもこうして麻耶とゆっくり話すのは久しぶりだね」
「そうだな…智が俺を避けていたからな」
「き、気づいていたの?」
「ああ、あれだけろこつにされたらな誰でも気づくよ、それに智は解りやすいからな…」
「ご、ごめん、麻耶…」
「気にしてないよ、それに智にも思う所があったんだろしな」
俺はベットに腰かけて智を見つめた
「…やっぱり我慢できないよ」
智は俺をベットに押し倒すと辛そうに涙を流した
「智…?」
「麻耶…僕じゃ駄目なの?麻耶の好きな人には負けるかもしれないけれども…でも僕だって誰にも負けないくらい麻耶の事が好きなの!麻耶の為なら地獄でも何処でも落ちる覚悟はあるんだよ」
智は俺の口にキスをした
「やめろ…」
「嫌だよ、だって麻耶の事が好きなんだもん」
「良いから止めろ」
「何で?そこまで僕の事が嫌いなの?」
智は俺を押し倒したまま大粒の涙を流して泣いた
「ッ!?違う、このまま智にキスをされたら歯止めが効かなくなり智を襲ってしまうからだよ!!」
「麻耶…?」
「俺がどれだけ我慢してると思ってるんだよ!!智を襲いたくてうずうずしてるんだぞ!」
「麻耶が僕を襲う、な、何で?」
「智の事が好きだからだよ、でも嫌なんだよ、智が不幸になるのは、俺と付き合ったら、親父もお母さんも悲しむんだぞ、それに男同士でしかも兄弟で恋人同士になったら世間は大騒ぎになるぞ、俺達の進む先に待ってるのは身を滅ぼす破滅だけだ、そんなのわかってるのに智と付き合えるわけないだろ!」
「麻耶はどうなの?麻耶は僕が他の人と付き合っても良いと思ってるの?」
「……智が誰と付き合おうが俺には関係のない事だ」
「麻耶、それは嘘でしょう、僕が誰かと付き合っても、麻耶はこの先も誰とも付き合うつもりはないんでしょう、そんなの悲しすぎるよ、たとえ一時でも麻耶が僕と付き合って幸せになれるのなら、進む先が地獄の底でも麻耶となら喜んで落ちるよ」
「でも…」
「僕と一緒に歩いて行こうよ、実際この先の事は解らないけれども、麻耶となら何とかなるよ、だから僕の手を取ってよ、麻耶!」
「俺と付き合っても本当に良いのか?後悔はしないか?」
「後悔なんかしないよ」
「お母さんも悲しむことになるぞ」
「それでも僕は麻耶と付き合いたい」
「地獄に落ちる事になるぞ」
「地獄に落ちても麻耶と一緒ならそこは楽園だよ」
「……智の覚悟は変わらないんだな、なら智、俺と恋人になってくれ」
「うん、いいよ、改めて僕からもお願いするね、僕を麻耶の恋人にしてくれる?」
「ああ、かまわないよ…」
「ありがとう、麻耶」
智は満面の笑みを浮かべるとひとすじの涙が流れると徐々に目から涙があふれてきてぼろぼろと涙を流した
「あれ、嬉しいのに涙が止まらないよ、可笑しいな…」
智は両手で自分の涙を拭った
「寂しい思いをさせたな、智……」
俺は智を前から優しく抱きしめた
「う…うぅ……麻耶…麻耶……」
智は俺の背中に手をまわして抱きしめて大声をあげて泣いた、しばらくすると智は俺から離れてにっこりと笑った
「ありがとう、麻耶、もう大丈夫だよ」
「そうか…それなら良かった」
「ねえ、麻耶、もう一度キスさせて」
「もう一度か?」
「うん、駄目かな…?」
智は捨てられた子犬みたいな瞳で俺を見つめてきた
「駄目なわけないだろ…」
俺は智の頭を撫でた、すると智は発情したみたいにうっとりしながら俺を見つめてきた
「んっ…麻耶……」
「智……」
俺は智の肩を掴むと智は目を瞑り、それに合わせて俺も目を瞑り、ゆっくりと智の唇と俺の唇を重ねてキスをした
「ねえ、麻耶、この先もずっと一緒にいようね」
「ああ、いつまでも一緒だ、智…」
俺と智は見つめあってキスをした
この先の事は解らないけれども、でも智の事は幸せにすると、智とキスをしながら心に誓った
〜つづく?〜