BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: ☆スマイルプリキュア〜二人の夢〜☆ ( No.14 )
日時: 2018/07/13 10:56
名前: 千早 (ID: DwPPAIwb)


スマイルプリキュア〜二人の夢〜

これはスマイルプリキュアの星空みゆきとキャンディを中心にした百合小説です。

〜第四話〜

(この台詞は、最初は、みゆきが次にキャンディと交互に話しています)


『ずっとキャンディと一緒にいられると思っていた』

『このさきもみゆきのそばにいられると思っていたクル』

『それなのに…』

『それなのにクル…』

『私達の願いは、残酷にも打ち砕かれた』

『キャンディ達は、辛い選択をしたクル』

『私達の最後に残った希望は、キャンディと私の2人の夢だった……』


〜未来に続く道〜

(ここからは、みゆきの視点です)

私達プリキュアの5人は、バッドエンド王国の皇帝のピエールから地球を守る為に最終決戦を試みた。
ピエールの力は、あまりにも巨大で想像を絶する戦いだった。
あまりにも激しい戦いだった。
そのためにプリキュアに変身する為のアイテムのスマイルパクトがパリンと砕けた。

「そんな……スマイルパクトが砕けたらプリキュアに変身できないよ……」

私は、砕けたスマイルパクトを呆然と見つめた。

「これで終わりなのか……?」

なおちゃんは、悔しそうに俯いて自分の両手を握りしめた。

「そんな……また終わりたくないよ……」

やよいちゃんは、辛そうに俯いた。

「そうは、言ってもスマイルパクトが砕けたら何もできへんよ……」

あかねちゃんは、砕けたスマイルパクトを握りしめて悔しそうに呟いた。

「私は、まだ終わりたくありません……」

れいかちゃんは、誰かに助けを求めるように悔しそうに私達を見渡した。

「まだ終わりでは、ないでござる。
ミラクルジュエルの最後の力とキャンディの力と五人の心を一つにしたらなんとかなるかも知れないでござる。
最後にプリキュアに変身できる事もできるかも知れないでござる。
でもこの力を使ったらミラクルジュエルの力が消えるでござる。
そしたら人間界とメルヘンランドを繋ぐ扉が消えるでござる。
そうなったら拙者とキャンディは、メルヘンランドに強制的に戻されるでござる。
そして二度と人間界に戻れなくなるでござる」

ポップは、真剣な表情で私達を見渡したプリキュアに変身できる最後の方法を伝えた。

「嘘だよね、ポップ……?」

私は、あまりにも絶滅する提案に呆然としながらポップに提案を聞き返した。

「そんなのってあんまりだよ……」

私達の関係を知っているやよいちゃんは、自分の事のように泣きそうな表情で私とキャンディを交互に見つめた。

「みゆき……」

キャンディは、私の洋服を控え目に掴むと辛そうに私を見つめた。

「それだけは……それだけは、絶対嫌だよ!
辛い事も苦しい事も痛い事も我慢は、できる……
でもそれだけは、絶対嫌だよ!
恋人のキャンディと会えなくなるのだけは、嫌だよ!
キャンディがいたからあかねちゃんややよいちゃんやみおちゃんやれいかちゃんとも友達になれたんだよ。
それなのにこんな仕打ちは、あんまりだよ……」

私は、キャンディを抱きしめてわんわんと涙を流して泣いた。

「キャンディもみゆきやあかねとやよいとみおとれいかと離れ離れになりたくないクル!
キャンディは、みゆきと結婚式あげるクル!
絶対にみゆきと結婚式をあげるクル!!」

キャンディもみゆきを抱き締め返して涙を流してわんわん泣いた。

「うちもキャンディ達とお別れは、嫌や!」

あかねちゃんも涙を流してその場に座り込んだ。

「私もキャンディ達と別れるのは、嫌だよ……」

やよいちゃんも涙を流してその場に座り込んだ。

「うぅ……」

なおちゃんも涙を流してその場に座り込んだ。

「私もキャンディ達とずっと一緒にいたいです……」

れいかちゃんもその場に座り込んで涙を流した。

「これが絶望だ。
友達がいなくなり地球もなくなり明日は来ない。
これがお前達がすがっていた希望の正体だ」

ピエーロは、私達を見下ろして私達を諭すように希望の正体を伝えた。

「これが希望……?
もう何が正しいのか解らないよ……」

私は、呆然とキャンディを抱き締めながら俯いた。

「何が正しいクルか……?」

キャンディは、小さく呟いて私の腕からすりぬけて地面に降り立った。

「それは、駄目クル……
ちゃんと大切な事は、自分で考えて自分で決めるクル!」

キャンディは、涙を流して真剣な表情で私を見上げた。

「キャンディ……?」

私は、キャンディの言っている意味が解らなくて戸惑いながらキャンディを見つめた。

「キャンディは、みんなに一杯大切にされてハッピークル。
キャンディは、これからもウルトラハッピーを感じたいクル。
キャンディは、これからみゆきみたいに一杯友達を作ってウルトラハッピーを分けてあげたいクル!」

キャンディは、真剣な表情で私を見つめてポップの提案をする事を伝えた。

「うぅ……キャンディ……
私達にとって何が大切な事は、解っているよ……解っているんだよ……
キャンディとどんなにはなれていても私とキャンディは恋人だよ。
あかねちゃんややよいちゃんやみおちゃんやれいかちゃんとは、これからもキャンディと友達だよ……
私達の未来は、キラキラ輝いているよね……」

私は、涙を流してキャンディを見つめて私達の未来の事を話した。

「うぅ……みゆき……!!」

キャンディは、涙を流して私の胸に飛び込んできた。

「ごめんね……ごめんね……ごめんね……ごめんね……本当にごめんね、キャンディ……
私達は何処にいても恋人だよ。
それにやよいちゃん達は、友達だよ……」

私は、飛び込んで来たキャンディを抱き締めると涙を流した。

「うぅ……」

「キャンディ……」

「ぐすん……」

「キャンディ……」

あかねちゃんとやよいちゃんとみおちゃんとれいかちゃんもキャンディに抱き着いてわんわん泣いた。

「人生には、どうしても選ばなければいけないことがあるでござる。
それが凄く辛い事でもでござる。
それを盾にして生きていかないといけないでござる。
それが今だっただけでござる」

ポップは、涙を流して私達を見つめた。
しばらくすると私達は、どちらともなく離れた。


「ぐすん……今、私達にできることをしよう……
私達は、未来を絶対あきらめない!!」

私は、全てを受け止めたように涙を拭いてキャンディ達を見渡した。
そして自分の覚悟を表すように大きく覚悟の気持ちを叫んだ。
ミラクルジュエルの最後の力とキャンディの力を使いそして私達の五人の心を一つにして最後のプリキュアの変身をした。
私達は、キャンディの事を考えながら涙を流してピエールと戦った。
ピエールは、強かったけれども私達の思いの力が勝ってピエールに勝つ事ができた。
空から落ちてきて本をポップがキャッチしてそれを広げた。

「プリキュアの絵本クル!」

キャンディは、落ちてきた絵本の表紙が私達プリキュアが描かれているを見て嬉しそうに叫んだ。

「こうしてピエーロは、倒されてメルヘンランドに平和が訪れましたとさ。
めでたしめでたし」

ポップは、絵本の最後の文書を読んだ。

「本当に良かったよ。
これで全てが終わったんだよね」

私は、安心したようにポップを見つめた。

「そうでござる。
全てが終わったでござる」

ポップは、プリキュアの絵本を閉じると私を見つめた。
突然ポップとキャンディの体が光り出した。

「キャンディ!」

私は、慌ててキャンディの体を抱きしめた。

「そろそろみゆき殿達とは、お別れでござるな……」

ポップは、寂しそうに私達を見渡した。

「そんなの嫌クル!
お別れしたくないクル!
キャンディは、みゆき達ずっと一緒にいたいクル!」

キャンディも私を抱き締めて涙を流した。

「キャンディ、我儘を言ったら駄目でござる……」

ポップは、困ったようにキャンディを見つめた。
キャンディとポップの体が宙に浮かび始めた。

「うぅ……みゆき……」

キャンディが私の腕から離れると辛そうに私を見つめた。

「キャンディ、別れる時は、笑顔でだよ」

私は、前にキャンディと別れる時に決めていた約束事を伝えた。

「そうクル……
別れる時は、笑顔でクル……」

キャンディは、自分のほっぺたを引っ張り無理ににっこり笑った。

「キャンディ!私達キャンディの事がね……」

私は、宙に浮かんで行くキャンディを見上げると軽くやよいちゃん達の方を見つめるとまたキャンディの方を向いた。

「「「「「大好きだよ」」」」」

私とやよいちゃんとあかねちゃんとなおちゃんとれいかちゃんは、声を合わせてキャンディに好きだと告白をした。
私達は、ニッコリと最高の笑顔をキャンディに向けた。

「キャンディも皆の事が大好きクル!」

キャンディも私達に好きだと告白をした。
その直ぐ後にキャンディとポップの体は、薄くなりキャンディ達の姿が消えた。

「うぅ……キャンディ……」

「キャンディ……」

「ぐすん……」

「うぅ……」

「キャンディ……」

キャンディが消えたのを見送ると私達は、互いに抱き締めて大声でわんわんと泣いた。

〜そして願いは、叶えられた〜

私は、前の晩に夜遅くまで絵本を作っていた為に寝ぼうをした。
私は、急いで家を出ると学校に向かって走った。

「わ〜〜ん、遅刻遅刻だよ。
あっ、でもどたばた遅刻に曲がり角。
なんだか素敵な出会いの予感がするよ!」

私は、もうダッシュで曲がり角曲がると誰かにぶつかりそうになった。

「きゃっ!?」

ぶつかりそうになった女の子は、驚いて少しだけ悲鳴をあげた。

「あっ……」

私は、ぶつかりそうになった相手を見ると嬉しくて涙が流れてきた。

「みゆき……」

キャンディは、人間に変身をした姿で私を見つめていた。

「キャンディ……?」

私は、目の前のキャンディが夢のようで呆然とキャンディを見つめた。

「みゆき、会いたかったクル〜〜」

突然キャンディが私に抱き着いてきて嬉し泣きをした。

「キャンディ、キャンディ、キャンディ、会いたかった、会いたかったよ、キャンディ!!」

私は、嬉し泣きをしてキャンディを抱きしめ返した。

「でもなんでキャンディは、人間に変身をしているの?」

私は、キャンディを抱き締めながら何故人間に変身をしているのか質問をした。

「みゆきに会うのならば人間の姿の方が良いと思ったクル」

キャンディは、人間の姿の方が私が喜ぶ事を伝えた。

「そうだったんだね、ありがとう、キャンディ。
大好きだよ、キャンディ」

私は、キャンディに告白をした。
それから自分の気持ちを伝えるとようにキャンディの口に軽くキスをした。

「あっ、キャンディ、なんでいるの!?」

やよいちゃんの声が聞こえてきて声がした方に振り向いた。
振り向いた先には、あかねちゃんとやよいちゃんとみおちゃんとれいかちゃん立っていた。

「お星さまに沢山沢山みゆき達に会いたいってお願いしたクル。
そしたら来れるようになったクル。
だから沢山みゆきといちゃいちゃして結婚もするクル」

キャンディは、嬉しそうに両手を広げてこの世界に来れた理由を説明した。

「それは、もうなんだよ…」

なおちゃんは、キャンディの理由を聞いて苦笑いを浮かべた。

「でもキャンディと会えて良かった」

やよいちゃんもキャンディと会えて嬉しそうにニッコリと笑った。

「「「「「キャンディ〜〜!」」」」

私とあかねちゃんとやよいちゃんとみおちゃんとれいかちゃんが嬉し泣きをしながらキャンディに抱き着いた。
キャンディ、これからはずっと一緒だよ。
この先何が合ってもそれは、変わらないよ。
私は、キャンディに自分の気持ちを伝えるとようにニッコリと笑った。

〜つづく〜