BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 魔法少女まどか☆なのは ( No.22 )
- 日時: 2014/07/21 17:51
- 名前: 千早 (ID: m16n.Ntt)
〜魔法少女まどか☆なのは〜
これはまどかマギカとリリカルなのはのクロスオーバー作品です
この13話は鹿目まどかの視点から書かれたものです
〜第13話〜
私は時間が止まった感じがした
「どうしよう…ほむらちゃんが息してないよ」
私は動かなくなったほむらちゃんを抱えたまま涙目になりながらなのはちゃんやマミさん達を見渡した
「何だって!?」
「おい、どういう事だ、まさか魔女の攻撃か!?」
「みんな、落ち着いて、とりあえず私が回復魔法で治療するからその間に病院に電話して」
「は、はい、わかりました」
私は携帯電話を出すとその間マミさんはほむらちゃんに近づきソウルジェムを出した
「大丈夫…治療の必要はないです」
声をした方を向くとフェイトちゃんが立っていた
「ほむらちゃんが息をしていないんだよ、大丈夫なわけないよ!」
「……」
フェイトちゃんは無言でほむらちゃんのソウルジェムをほむらちゃんのお腹の上に置いた、五秒くらいするとほむらちゃんは何もなかったかのように起き上がった
「ほむらちゃん、大丈夫?無理はしたら駄目だよ、ほむらちゃんの息が止まっていたのに気がついたら時は本当に心配したんだから…」
私はほむらちゃんに抱き着いて涙目になりながらほむらちゃんを見つめた
「大丈夫よ、まどか、心配かけたわね」
ほむらちゃんは優しく微笑みながら私の頭を撫でてくれた
「で、そろそろいいか?最初に確認したいのだがほむらが倒れた時にフェイトは落ち着いていたみたいだったがフェイトはほむらが倒れた原因を知っているんだよな」
杏子ちゃんはポケットから苺ポッキーの箱を出して箱を開けると中から一本ポッキーを出して口にくわえるとフェイトちゃんを睨むように見つめた
「知ってる…ほむらから全て聞いていたから」
「ほむらが病気持ちってわけではないんだな」
「違うわ…私は、健康そのものよ」
「それじゃあ、あたし達に解るように説明しろよ」
「最初からそのつもりよ…私達、魔法少女の本体はソウルジェムなのよ、キュゥべえにお願いを叶えてもらって魔法少女なった時にキュゥべえによって魂をソウルジェムに変えられたのよ」
「お、おい、それってまさか!?」
「ええ…杏子の思っている通りよ、魔法少女の肉体は有って無いようなもの、だって本体はソウルジェムだもの、この体は空っぽよ…一応言っておくわ、ソウルジェムが体から100メートル以上離れたら体は動かなくなるのよ。それにソウルジェムが無事なら体はいくらでも壊れても治す事ができるのよ」
「それって、あたし達魔法少女がまるでゾンビーその物じゃなか!」
「その通りよ…私達はもう人間じゃないのよ」
「そんな事ないよ!ほむらちゃんもさやかちゃんも杏子ちゃんもマミさんも私と同じ人間だよ!それに他の魔法少女の皆も人間だよ!そんな…そんな悲しい事を言わないでよ…」
ほむらちゃんが自分を含めて全ての魔法少女をさげすませた事に悲しくていとたまれなくて俯いてぼろぼろ涙を流した
「まどかは優しいのね…私はそんなあなたに助けられているのよ」
ほむらちゃんは私の頬に触り優しく微笑んだ
「ほむらちゃん…」
私は顔を赤らめながらうっとりとほむらちゃんを見つめた
「……」
アインハルトちゃんは難しい顔で考え込んだみたいに俯いていた。その様子にヴィヴィオちゃんが気がつきアインハルトちゃんの顔を覗き込んだ
「アインハルトさん、どうかされたんですか?」
「いえ、なんだかふに落ちない気がしまして…、それにまだほむらさんが隠し事してるように思います」
「は〜〜?何言ってるんだ、これ以上、何があるってんだよ」
さやかちゃんは不機嫌そうにアインハルトちゃんに詰め寄った
「そうですが…なら聞きしますが、魔女は何処から来たのでしょうか?」
「キュゥべぇから昔から居る物で災害みたいな物で最初からこの地球に居る物だと聞いているわよ」
マミさんが頬に手を当てたままに思い出しながら話した
「それではソウルジェムが濁りきったらどうなるのでしょうか?」
「それは前例がなかったから解らないって言っていたわよ、多分、魔法が使えなくなるだけだとも思うとも言っていたわね」
「それって本当でしょうか?」
「それってどういう意味かしら?第一、キュゥべぇが嘘をつく理由が思い浮かばないわよ」
「それじゃあ、聞きますがキュゥべぇは何故ソウルジェムの秘密を黙っていたのでしょうか?こんな大事なことを…」
「それは…」
マミさんは言葉を詰まらせた
「ねえ、ほむらちゃん…どうなの?」
私は不安そうにほむらちゃんを見つめた
「これから話すことは信じられない真実だけれども…それでも聞きたいのかしら?」
ほむらちゃんはこれまでにないくらい真剣な表情で私を見つめてきた
「うん、お願い、聞かせて、ほむらちゃん」
私はほむらちゃんを見つめ返した
「わかったわ…先に言っておくわね、これから話す事は信じなくてもいいわよ、これはまどかが私の知っている真実を知りたいとお願いされたからから話すだけよ、マミ、さやか、杏子、あなた達に信用されたいとも信じて貰いたいとも最初から思ってないのよ、別に信じて貰わなくて結構よ、それを忘れないでくれるかしら?」
ほむらちゃんはこれでもない位に全てを諦めたような無表情な表情を浮かべた、ほむらちゃんの表情が何だか自分の事も全てを諦めたみたいでそんなほむらちゃんが悲しくて少しでもほむらちゃんの苦しみが無くなるように私はそっとほむらちゃんの右手を優しく握り締めた
「ほむらちゃん…」
「……」
ほむらちゃんは何も言わないで私の手を握り返してくれた
「…話せよ、信じるかどうかは、それから決めてやる」
杏子ちゃんは興味なさそうに苺ポッキー咥えると少しずつ食べだした
「魔法少女って魔女っ娘ても言うのよね…知っていたかしら?魔女の子供ともいうのよ…」
「けっ、だからどうしたって言うんだよ」
杏子ちゃんはイラついたように銜えた苺ポッキーを半分折ると銜えたポッキーを食べると残りのポッキーも口にほりこんだ
「…魔女って魔法少女に似てると思わないかしら?」
「はっ、どこがだよ、魔法少女は正義の味方で、魔女はその逆で天災とかを起こす悪の権現じゃないかよ!」
さやかちゃんは怒って声を大声を出して表情を表にした
「鈍いのね…魔女は魔法少女の成れの果てよ」
「な…なんだって…!?」
さやかちゃんはほむらちゃんに食い掛かろうとするけれどもそれを遮るように話を続けた
「ソウルジェムが濁りきると、私達、魔法少女はソウルジェムが魔女へと羽化するのよ…」
「なっ!?そんな事、信じられるわけないだろ!!」
「けっ、そんなの事、あるわけあるかよ」
さやかちゃんはほむらちゃんの制服の胸元を掴んで怒りを表にした、反対に杏子ちゃんはまったく信じてないような軽くあしらった、私は慌ててさやかちゃんとほむらちゃんの間に入りさやかちゃんをほむらちゃんから引き離した
「さやかちゃん、やめて!」
「止めるなよ、まどか、こいつはあたし達、魔法少女を侮辱したんだぞ!それともまどか、まさか、こいつのいう事を信じるのか?」
「それは解らないよ…でもほむらちゃんが嘘をついているように思えなくて…でもさやかちゃん達の気持ちも解るから…その…私」
私は涙目で俯いた
「あ〜〜もういいよ!まどかは親友のあたしよりも得体の知らない転校生のこいつを選ぶんだな」
「どちらかをなんて選べないよ…私、さやかちゃんもほむらちゃんも私の大切な友達だもん」
「何でこんな大事な事を転校生が知ってるんだよ、だいたいあのベテランのマミさんだって聞いた事ないみたいじゃないかよ」
「…それはほむらが見てきたから」
「フェイトちゃん…?」
フェイトちゃんがさやかちゃんの方に歩いて近づいた
「それはどういう意味だよ」
さやかちゃんはイライラしたようなフェイトちゃんに食い掛かった
「ほむらが魔法で未来から来たから…まどかが、さやかが、魔女になり、絶望の未来をほむらは何回も見てきたから…それだけです…」
「は〜〜あたし達が魔女にだ?それに未来から来ただって、それは何処のファンタジーだよ、有り得ないって、それにそんな魔法聞いた事もないよ、フェイトはほむらのそんなざれ事を本当に信用してるんじゃないだろな?」
さやかちゃんはフェイトちゃんを睨むように見つめた
「ほむらの目は嘘をついていなかったから信じるのにあたいします…」
フェイトちゃんは真剣な表情で真っ直ぐとさやかちゃんの見つめ返した、そのフェイトちゃんの瞳には力強い執念が感じられた
「はっ、話にならないね、ほむらとフェイトの話、マミさんはどう思いますか?」
「そうね…妄想の話にしては面白い話ね」
マミさんは頬に手をあてて考えるような仕草をした
「でも有り得ない話ね、私は得体の知れない、フェイトさんに悪いですが、ほむらさんよりも仲間のキュゥべえの方を私は信じるわね」
「マミさん、でも…」
「話は以上かしら?だったら私は疲れたから先に帰らせてもらうわね」
マミさんは後を向くとその場を去ろうとした
「…マミ、あなたはそういう人よね、信じたくないことに背を向けて、弱くて、愚かで、最後には自滅する、あなたは、そんな人よね…」
「…黙りなさい、それ以上、しゃべったら、殺すわよ」
マミさんはこれまでに見た事が無い位に怖い顔でほむらちゃんを睨んだ、ほむらちゃんはそれを無表情でしばらく見つめ返すと後ろを向いた