BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 魔法少女まどか☆なのは ( No.34 )
日時: 2014/12/21 18:37
名前: 千早 (ID: TsdJlnVC)


「私はね、今は動き回る事が出来るけれども昔は足が動かなくて車椅子生活をしていたんや」
「えっ、そうだったの?にわかに信じられないわね…それで今は体は何処も悪くないのかしら?」
「そやで、今は体は何処も悪くないで、体の不調は闇の書が原因やったんやから」
「闇の書って何なのかしら?」
「闇の書ってのは、魔力を持つ者…人間や魔獣からリンカーコアを無理やり抜き取り闇の書に採取する事により、闇の書のページがうまっていって、闇の書のページが全てうまると巨大な力が手に入るんや」
「そんな魔導書があるのね…」
「正確には有ったんよ、話を戻すで、闇の書の魔力が体に蝕んでいたせいで足が動かなかったのは先ほど言ったよね、実はそれだけではなかったんや、闇の書の魔力は全身を徐々に蝕んでいったんや、ほっとけば、死ぬのを待つほどに…」
「はやてさんが死ぬ…?」
「マミちゃん、そんな顔せんといて、今は何処も体は悪くないで」
「そうなの…?それなら良かったわ」
「では話を続けるで、私が生き残る方法は闇の書を完成させるしかなかったんや、闇の書が完成したら私の体を蝕んだ闇の書の魔力が正常になり、闇の書の魔力を蝕んだ体は解放されるはずやったんや」
「はやてさんはそれを実行したのね」
はやてさんは辛そうな表情で顔を横にふった
「それって…どういう事なの?」
「私は何も知らなかったんや、自分の体の事を何も…気づいてたのはヴィータ達や、だからヴィータ達は私の為に一杯傷つきなからリンカーコアを採取してくれたんや、なのはちゃん達とも戦い…なのはちゃん達からリンカーコアも採取して…私のせいで沢山の人が傷ついたんや…」
「それは仕方なかった事よ、ヴィータさん達がしなかったらはやてさんが死んでいたもの…私でもはやてさんが死ぬのならヴィータさんと同じ事をしていたわ」
「それでも私が起こした罪は変わらへんよ…この罪はいつか清算せんといかん事や」
「はやてさん…」
「話に続きがあるんよ、闇の書が完成すると絶大の力は確かに手にはいるけれども、それは一瞬なんよ、実際の所は完成した闇の書に術者はのみこむだけではなく、全ての物をのみこむ魔力の塊にと変貌するんや、しかも闇の書が破壊されても、闇の書が他の場所で再生して、次の闇の書の主の元に転送されて、それが永久に続く悪魔の書だったんよ、私も闇の書の魔力にのみこまれるはずだったんや、でもフェイトちゃんやなのはちゃんやそれにリンフォースのおかげで、闇の書の呪縛から解放されたんや」
「そうだったのね、でもリンフォースさんて誰なのかしら?」
「リンフォースは闇の書や、闇の書自体が悪魔の書って訳ではないんよ、闇の書に組み込まれた術式のバグのせいで悪魔の書へ、と変わったんや、だからなのはちゃん達とリンフォースの助けを借りて、闇の書からバグを切り離して、バグを破壊したんや、でもリンフォース…闇の書がいるかぎり闇の書のバグが再生するんや、闇の書を破壊するしか方法は無かったんや、だからリンフォースはなのはちゃんとフェイトちゃんの力を借りてリンフォースは天に召されたんや…結局、私は家族のリンフォースを助ける事は出来なかったんや…」
はやてさんは辛そうに俯いた
「はやてさん…」
「これが私の犯した罪や、私の話を聞いて、マミちゃんは、私の事、軽蔑したやろ」
「そんな事はないわ、そんな事ではやてさんを軽蔑する訳ないわ!!でもどうしてはやてさんはこんな重大の事を話してくれたの?」
「マミちゃんに私の全てを知ってもらいたかったんや、それにな、マミちゃんの抱えてる重みを私の話を聞いて少しでもやわらいでくれたらって思ったんや」
「ごめんなさい、はやてさんに気を使わせたみたいね…」
「マミちゃんが謝る必要はないんやで、私が話したかっただけやから」
はやてさんは優しく微笑むと、はやてさんは眠たそうに右手で口を押えてあくびをした
「はやてさん、眠たそうね、最近、忙しそうだったものね、それに私達の魔法少女の為に陰で色々してくれていたものね…」
「マミちゃん、気づいてたんやな」
「そんなの気づくわよ、だってはやてさんの事だもの…眠たいのなら少し眠っても良いわよ、遅くなる前に起こすから大丈夫よ、私の膝では枕かわりにならないかもしれないけれども…私ので良かったら膝を貸すわよ」
「それならマミちゃんの好意に甘えさせてもらうで…」
はやてさんは私の膝の上で目を瞑り眠ってしまった
「はやてさんは、まだ小さいの沢山苦労しているのね、私と比べられないほどに…」
私ははやてさんの髪を優しく撫でた
「うんん…マミちゃん……」
「はやてさん、私ね、はやてさんの事を愛してるのよ、でもはやてさんが帰るのを止めないわ、だからそれまではやてさんのそばにいるのを許してくれるかしら?」
私ははやてさんの頭を優しく撫でるとはやてさんは少し体を動かした、私ははやてさんの口を見つめた
「はやてさんとキスをしたのよね…それがたとえはやてさんの気まぐれでも嬉しかったのよ、ありがとう、はやてさん」
私は眠っているはやてさんに、この幸せがいつまでも続くのを願いながら、はやてさんの口に二度目のキスをした
〜つづく〜