BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 魔法少女まどか☆なのは ( No.35 )
- 日時: 2015/01/18 11:40
- 名前: 千早 (ID: SuDcL78Z)
〜魔法少女まどか☆なのは〜
これはまどかマギカとリリカルなのはのクロスオーバー作品です
この19話は八神がやての視点で書かれています
〜第19話〜
私は、大きな罪を抱えている、それでこそとても大きな罪を…私のせいで沢山の人を傷つけて、友達…クロノ君のお父さんを死へと追いやった原因とでも言ってもいい、だから私達、家族ついたあだ名が殺人一家、罪深い私にぴったりのあだ名だと思う、でも私はともかくヴィータ達がそう呼ばれるのは、辛かった…マミちゃんに私の罪を話したのは、マミちゃんの抱えてる苦しみを少しは和らいだらと思っていた、でも本当の所は、軽蔑して責められたいと思っていたからかもしれない、でもこんな私をマミちゃんは軽蔑しないで受け止めてくれた。私は、そんなマミちゃんだからこそ魅かれたんだと思う、だから私は理由をつけてマミちゃんとキスをした、それも隙をついて強引とも言える感じで、マミちゃんは驚いていたけれども、嫌ではなかったみたいだ。でもそれは多分、マミちゃんが優しいから、私は、マミちゃんの優しさを利用したんだと思う。私は最低なのかもしれない…
私はかすかに呼ぶ声に気がついてゆっくりと目を開けた、上を向くとマミちゃんの顔があっておでこにマミちゃんの手が置かれていた
「おはよう、はやてさん、もう少し眠らせておきたかったんだけれども、時間的にもそうは言ってられないみたなのよ。」
「う〜〜ん…、今は何時なん?」
私は、マミちゃんの膝の上から起き上がると両手をあげて背伸びした
「今は午後の四時半よ」
「私は、そんなに眠っていたんやな…ごめんな、マミちゃん、ずっと私がマミちゃんの膝の上にいて辛くなかった?」
「そんな事ないわよ、はやてさんの寝顔を見れて得した気持ちよ」
「そうやったんやな、でも何だか少し恥ずかしいな…私、変な寝言とか言ってなかったん?」
「ええ、言ってなかったわよ」
「それなら良かったで、でも私が眠ってる時に悪戯とかせんかった?」
「そ、そんなのしてないわよ」
「口ごもったて事は、私に何かしたんやな?」
「本当にしてないわよ!」
「どうやろ、それくらい慌てられたら説得力はないで。」
「うっ…」
「くすくす、冗談や、マミちゃんがそんなせん事は解ってるさかい」
「もうはやてさんたらからかわないでくれるかしら?」
「ごめんな、マミちゃん、でもマミちゃんになら悪戯されても良かったんやで」
私は色っぽく微笑んだ
「も、もうはやてさんたらからかわないでくれるかしら?」
マミちゃんは恥ずかしそうに顔を赤らめながら横を向いた、私は座ってるマミちゃんに抱くついて頭を撫でた
「もうマミちゃんは可愛いいな」
「ひゃん、も、もうはやてさんたらいきなり抱き着いたら恥ずかしいわよ」
私は顔を赤くしたマミちゃんの耳元で囁いた
「…ごめんな、マミちゃん。」
「はやてさん…?」
私は、マミちゃんから離れると無理に笑って見せた
「うんん、なんでもないで、マミちゃん、そろそろ帰ろうか?」
「そうね、今度はヴィータさんも一緒に来ましょう。」
「そやな、今度は三人で行こうな。」
それから私達はマミちゃんの家に向かった
私は、マミちゃんの気持ちには気づいていた、でもマミちゃんに告白はできないと思う。私は、いずれ元の世界に帰らないと行けない、私には、初めて出来た家族のヴィータやシグナム、シャルマ、ゼフィーラが元の世界で待っていてくれるから…私は、家族を裏切るわけにはいかない、だからマミちゃんは選べない、心ではわかってるはずなのに、マミちゃんに告白しようとした、だからこの思いを封印しないといけない…私は、横を歩くマミちゃんに向かって「本当にごめんな、私はマミちゃんを選ぶことはできんのや。でも私は、マミちゃんの幸せを願ってるで。こんな我儘の私を許してな。」マミちゃんに聞こえないくらいの小声で呟くと、マミちゃんの右手を掴んだ、マミちゃんは少し驚いたけれども、すぐに私の左手を握り返してくれた。
私は、『私が元の世界に戻るまではそばにいさしてな』って思った。
私は、この幸せがいつまでも続くのを願わずには、いられなかった。
〜つづく〜