BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 魔法少女まどか☆なのは ( No.36 )
- 日時: 2015/07/16 11:40
- 名前: 千早 (ID: ZGMmo6SO)
〜魔法少女まどか☆なのは〜
これはまどかマギカとリリカルなのはのクロスオーバー作品です
この17話は美樹さやかの視点で書かれています
〜第17話〜
私は魔女の秘密を目のあたりをして目の前が真っ黒になり、全てに絶望した
悪い事は続くと言うけれども、その通りだと身をもって体感した
あの日…ひなたって奴が、魔女になるのを目のあたりにした、わたしは何もかもやけになり、マミさんともまどかとも会わずにただひたすら、魔女狩りに打ち込んだ、そんな日々が続いた、ある日、学校の放課後に話しかけれた
「さやかさん、最近、まどかさんと話されていないみたいですわね、どうされたのかしら?」
「なんだ、仁美か…どうでもいいだろ、ほっておいてくれよ…」
「そんなのほっておけないですわ、ライバルがそんな事では困りますわ」
「ライバルってなんだよ、勉強は仁美の方ができるじゃないかよ」
「…さやかさんは恭介君の事をどう思ってるのかしら?」
「な、何だよ、いきなり、そんなの好きだよ、友達としてな」
「それは本心かしら?」
「そ、そんなの私の本心に決まってるだろ…」
「私、恭介君の事が好きなのですわ」
「ヘ、へ〜〜〜恭介もすみにおけないね」
「ですから恭介さんに告白するつもりですわ」
「えっ…?」
「…明々後日まで待ちますわ、それまでにさやかさんが先に恭介君に告白する権利がありますわ、さやかさんの方が恭介君と付き合いがながいですもの、もし告白しなかったら、さやかさんに遠慮せずに告白するつもりですわ」
「仁美…あたしは…」
「言いたい事はこれだけですわ、呼び止めてしまってごめんなさい、では、さようなら、さやかさん」
仁美は軽くお辞儀をすると去って行った
「あたしにどうしろってんだよ…」
残された、あたしは、ふらふらと恭介の家にやってきた、そして玄関の呼ぶブザーを押そうとするけれども手が止まり、そのまま手を引っ込めて両手を握り締めた
「こんな呪いを振りまく存在のあたしを好きになってくれなんか言えないよ…」
「へ〜〜〜さやかが魔法少女になった原因がこの家の男って訳かよ」
「ッ!?」
声をした方を見ると杏子が立っていた、のですぐに杏子を睨んだ
「何しに来たんだよ…」
「さやか、あんた、馬鹿だろう」
「…それはどういう意味だよ」
「こんな男の為に願いを叶えてさ」
「何だと!?」
「もう一度手を使えなくしてしちゃえよ、ついでに足も奪っても良い、そしたら、さやか無しで生きていけなくしたらいいじゃないかよ、そしたら一生そいつはさやかの物だぞ」
「恭介を物みたいに言うな!あんたには人としての心は無いのかよ!!」
「…少し付き合えよ」
「何であんたに付き合わないといけないんだよ」
「嫌というなら、この家を破壊してもかまわないんだぜ」
「くっ…わかったよ…」
「なら行くぞ」
あたしは杏子の後をついて行くと廃墟になっている教会に着いた
杏子は礼拝堂の前まで行くとあたしの方に向いた
「ほらよ」
杏子は林檎をあたしの方に向かって投げた
「あんたからは受け取らないよ」
あたしは右手で林檎を払うと地面に林檎が落ちた、すぐに林檎を拾い上げると、あたしに向かって睨んだ
「食べ物を粗末にするな、殺すぞ!」
「な、何だよ…」
杏子は林檎を袋になおした
「…少し昔話を聞かせてやるよ、ある所に正論を言う神父が居ました、神父の話は正論すぎて誰も話を聞きませんでした、いつも神父を見ていた娘はどうにかしてあげたいと思っていました、そんな時に悪魔の囁きをする者が現れました、願いを叶えてあげるかわりに魔女と戦ってほしいとの事だった、娘は喜んでその者に願いをしました、するとたちまち神父の話を皆が聞くようになりました、娘は約束通りに魔女を退治しました、夜は、次の日もその次の日もその次の日も、ずっと魔女を退治しまくりました、そして毎日のように神父の話を聞くために遠方から人々が集まりました、でもある日、神父が自分の話を聞くようになった原因に気がつきました、神父は娘を攻めませんでした、感謝もしませんでした、ただ話すのを止めました、それでも神父の元に話を聞きたくて人々は集まりました、それでも神父は話をしませんでした、それでもつめよる人々に神父はノイローゼになり、やがて衰弱して死んでしまいました、残された娘は神父の為に願いをしたことを後悔しました、やがて娘は自分の事でしか動かなくなりました」
「…それはあんたの話か?」
「さあな、ただの昔話だよ…」
「杏子の事を勘違いしていたよ」
「だったらさ、さやかも自分の事だけ考えていろよ」
「…それは無理だ」
「何でだよ!」
「私にも誇りがある、…杏子、いつでも戦ってるやる、でも杏子の事は憎まないでやるよ」
私は出口の方に体を向けると、顔だけ杏子の方に向けるとすぐに前を向いて歩き出した
「待てよ、さやか!」
私の右手を杏子が掴んだ
「何だよ…」
私は不機嫌そうに杏子を見つめた
「さやか、無理してるだろ」
「別に無理をしてないよ」
「いや、無理をしてるな」
「何で杏子に私の事が解るんだよ…」
「だってあたしはさやかの事をずっと見ていたからな」
「それはどういう意味だよ…?」
「あ〜〜もう察しろやな、さやかの事が好きなんだよ」
「い、いきなり何言うんだ!?からかうのもたいがいにしろ!」
「からかってねえよ、さやか、あたしの物になれ!いや、そうじゃないな…さやか、あたしがお前の物になってやるよ」
「ちょっと待てよ、杏子、いきなりそんな事を言われても…」
「さやかの為なら何でもしてやるよ、こんな気持ち初めてなんだよ…」
杏子は恥ずかしそうに頬をかいた
「杏子…」
「いきなりこんな事、言われて迷惑なのはわかってるんだよ、でもあたしはさやかの事が好きなんだからしかたがないだろう、こんな気持ち初めてなんだよ、自分が自分でないような感じがしてさ…」
「別に迷惑でも変でもないよ、それに杏子の気持ちは嬉しいよ、でもこれは私の問題だからさ」
「でもさやかが何処かに行きそうで不安なんだよ…」
「もう杏子は心配性だな、私は何処にも行かないよ」
「だからあたしから離れないおまじないをかけてやるよ」
杏子はあたしの肩を軽く掴んだ
「な、何だよ…」
「……」
杏子は私の口にキスをしてきた
「んっ…」
「んんっ!?」
杏子はすぐに口を離した
「き、杏子、いきなり何するんだよ、私のファーストキスだったんだぞ!」
「そんなのあたしもファーストキスだ、その…こうでもしないとさやかといれない気がして…」
「杏子…」
「とにかくあたしがこの先もずっとさやかのそばにいてやる、さやかが寂しくないように、あたしの前では強がらなくてもいいんだぞ、さやかの事を守ってやるからさ…」
杏子は私を前から抱きしめててきた
「本当に、こんな私のそばにいてくれるの…?」
「当たり前だよ、この先もそばにいてやる、あたしがそうしたいから…それにさやかの事が好きだから、好きな奴の近くにいるのは当たり前だろ」
「うぅ…ありがとう…杏子」
「お礼なんていいんだよ」
私は涙を流しながら杏子を抱きしめ返した、杏子は私を抱きしめ返して頭を撫でてくれた
しばらくすると私は杏子を離した
「ありがとう、杏子、少し元気でたよ」
「あたしは何もしてねえよ、なあ、さやか」
「なんだよ…」
「あたしはさやかが好きだ、この先も変わらないからな」
「い、いきなり何言うんだ、杏子!?」
「それでさやかはどうなんだよ」
「ヘっ、私か?」
「あたしの事どう思ってるから聞いてなかったからさ」
「多分…好きだと思うよ」
「多分かよ」
「そ、そうだよ、悪いか?」
「いや、今のでさやかの本当の気持ちは理解したからいいや」
杏子は袋から林檎を出してかじった
「なあ、さやか、もう一度キスしないか?」
「ヘっ、もう一度か?」
「嫌なら無理にとは言えないけれどもさ…」
「嫌とは言ってないだろ」
「だったら良いんだな」
「そんなの聞くなよ」
「ごめん、さやか」
私と杏子はしばらく見つめあうとどちらともなく私と杏子はキスをした、甘いキスを長い時間キスをした
私は、恭介の事は恋愛感情の意味で好きだったんではなかっくて、ただ恭介の弾いているバイオリンの曲と姿が好きだったんだと思う
先の事は解らないけれども、今は杏子と歩いて行こうと思う
〜つづく〜
