BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 作品集、ドキドキプリキュア、あります ( No.106 )
- 日時: 2014/02/28 21:55
- 名前: 千早 (ID: ZEuRnT3o)
これはドキドキプリキュアの小説です
登場伽羅は菱川 六花(ひしかわ りっか) / キュアダイヤモンドとラケルとイーラです
〜それぞれの進むべき道〜
キングジコチュー様が倒されてプリキュアの戦いも終わってあいつ、いや、六花を残して眠りにつくはずだった、でも一つの心残りがあるせいで眠りから一年後に目覚めた、その心残りを解消するために六花の居るこの街に戻ってきた
「けっ、この街も変わってねえ、でも不思議と嫌な感じはしねえや」
俺はビルの上から街並みを見渡すと六花の姿を見つけると六花の近くの木の陰に降り立った
「来るの遅かったじゃない」
「なんだ、気づいていたのか」
俺は気まずさそうに六花の前に出て行った
「もう会えないかと思った」
「会うつもりはなかった、でも心残りがあったせいで眠りから目が覚めてしまってよ」
「心残り?」
「六花に言いたい事があったから」
「私に言いたい事?」
「俺は六花が好きだ」
「うん、知っていた、ねえ、イーラ、私もイーラの事が好きだよ」
「そんなの気づいてたよ、でも六花、お前のそばにいる事はできない」
「わかってる、気づけたんだね、友達の事を」
「お前のおかげでな、いけ好かねえ奴だが世界で二人だけの友達だ、だから俺はあいつらのそばを離れるわけにはいかない」
「うん、わかってる」
「一緒にいられない代わりこれをやるよ」
俺は六花の口に軽くキスをした
「ん…、イーラは強引ね」
「たまにはいいだろう、俺のファーストキスだ、ありがたく思えよ」
「あら、私もファーストキスよ」
「それは好都合だ、俺の事は忘れられないだろ、それじゃあ、俺はもう行くよ」
「行くのね、もう会えないんだよね」
「さすがに二万年後では六花も生きてないだろ」
「二万年後か…お婆ちゃんを飛び越えて骨すら風化して残ってないだろうね」
「そりゃ、いえているかも…あばよ、六花」
「じゃあね、イーラ」
俺と六花はもう一度キスをして俺は六花の前から去って行った
これが俺と六花が選んだ道、それぞれ違う道だけれども確かに交わってそして別れた
この先もこの気持ちを胸に歩いて行く
まさか俺にも人を好きになる気持ちがあるとはな
(ここからは視点がイーラから六花に変わります)
「行ったわね、あいかわらず最後まで強引なんだから…」
あたしはイーラとキスをした自分の口を触り薄く微笑んだ
「六花はこれで良かったラケルか?」
「確かに心残りが無いって言ったら嘘になるけれどもイーラの気持ちはわかるから、それにいい女は笑って見送るものよ」
「六花…やっぱりイーラの事は許せないラケル、僕だったら六花を寂しい思いをさせないラケル」
「ありがとう、ラケル」
あたしはラケルを抱きしめた
まったくあたしがこんなに思ってるんだから幸せにならないと許さないわよ、イーラ
あたしはイーラを思ってイーラが消えた方の空を見上げた
〜終わり〜