BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 作品集 ( No.127 )
- 日時: 2014/08/03 17:23
- 名前: 千早 (ID: lXr5zlAd)
戦国BASARA(バサラ)のBL小説です
凄く暗い話になってます
登場伽羅は徳川家康(とくがわ いえやす)と石田三成(いしだ みつなり)です
〜愛情が憎しみに変わる時〜
私は秀吉様の天下を信じていた、それなのに奴の裏切りより夢はくじかれた
私はいつものように先陣をきって突撃をして秀吉様に勝利を献上した
「三成、こんな戦いを続けているといずれ体を壊すぞ」
「私の事など秀吉様の天下の道のりの為ならこの身を進んで捧げるつもりだ」
「三成はワシの物でもあるから気を付けてもらわないとな」
「…どういう意味だ」
「今更それを言うのか?夜のベットの中ではあんなに可愛いのにな」
「ッ!?今すぐ忘れろ!!」
「秀吉や半兵衛がこの事を知ったらどうするだろうね」
「秀吉様には言うな!いや、言わないでくれ」
「こんな可愛い一面の三成がある事を誰にも言わないよ、二人だけの秘密だね」
「言ったら貴様を殺すぞ」
「解ってるよ、三成に殺されたくないからね、なあ、三成」
「…なんだ、家康」
「ワシはお前を愛しておる」
「な!?家康、いきなり何言うんだ!!」
「改めて言いたくなってね、三成は言ってくれないのかな?」
「うっ…そんなの誰が言うか」
「そういうと思ったよ、でもワシは三成のそう言う所は好きだ」
「ッ!?」
私は家康の言葉に動揺して照れながら横を向くと家康はその様子を楽しそうに見つめた
しばらくすると私は家康の方に向いた
「…なあ、家康、これから先も私のそばにいろ、私と一緒に秀吉様の未来を照らしてくれ」
「そんなの当り前だ、ワシはな、秀吉との絆を信じておる」
その時の私は家康の言葉を心から信じていた
それなのに家康は秀吉様を裏切り秀吉様の命をも奪って、そして私は捨てられた
秀吉様が亡くなり私は大阪城の玉座の前でも泣いた、一日たつとに家康の声が頭の中に響いた
『ワシはな、秀吉との絆を信じておる』
「秀吉様を裏切った貴様がそれを言うか!!」
『ワシはお前を愛しておる』
「私を捨てた貴様が言うか!!」
『…お別れだ』
私の中で何かが壊れる音がした
「うわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!秀吉様、逆賊を断裁する許可をください、どうか、私めに家康を討つ許可を!!」
後から吉継が近づきながら話かられた
「三成…お前がそれでは困る、お前がこの大阪城の主なんだから…」
「貴様、何をいうか!大阪城の主は秀吉様だ!!」
私は吉継の肩を掴んで睨んだ
「情けない事だ、家康は絆を掲げて着々と天下への準備をしてるって言うのに…」
「な、なんだと!?秀吉様をだしぬいて天下だと!!許さんぞ、家康、殺してやる、殺してやるぞ、家康〜〜〜〜!!」
私は血の涙を流しながら大声で叫んだ
私の声が大阪城に轟き響いた
そして愛情が憎しみに変わる瞬間でもあった
〜終わり〜