BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 作品集、プリズマ☆イリヤ、あります ( No.135 )
日時: 2014/12/25 10:54
名前: 千早 (ID: kzWZEwhS)

きんいろモザイクの百合小説です
登場伽羅は大宮 忍とアリス・カータレットです
〜ラブレター(きんいろモザイクバージョン)〜
事の発展はしのに一通の手紙が届いた所から始まる
「しの、手紙が届いてたわよ…」
しののお姉ちゃんがしのに一通の手紙を渡した
「えっ、私にですか?いったい誰からでしょうか…」
しのは手紙を開けると読んだ
「しの、誰からだったの?」
「それが名前が書かれていないんです、ただ明日の夜の六時に小学校の近くの公園に来てください、伝えたい事がありますとしか書かれてないみたいでして…アリスは伝えたい事って何なのか解りますか?」
「しの、それって告白だよ」
「告白って、あなたの事が好きです。て言う、あの愛の告白の事ですか?」
「そうだよ!それでその…しのは付き合うつもりなの?」
「そうですね…会ってみないと解りませんが多分付き合わないと思います、私は付き合うとか実感はありませんからね」
「そうなんだ、良かった…」
私はほっと胸をなでおろして自分の両手を握りしめた
「どうしてアリスがほっとしているんですか?」
しのはきょとんとした
「き、気のせいだよ、しの」
「そうですか?」
「うん、そうだよ、それでお願いがあるの、その待ち合わせの場所に私も行って良い?」
「かまいませんけれども、どうしてですか?」
「それは…そ、そうだ、しのが心配だからだよ」
「もうアリスは心配性ですね、私は大丈夫ですよ」
「それでも心配なんだよ、とにかく私もしのについて行くからね」
私は次の日にしのについて約束の場所に行った
「来てくれてありがとうございます」
背後から声が聞こえてそちらを振り向くと金髪の幼稚園児が立っていた
私は悪い予感しかしなかった
「お願いします、サーシャと付き合ってください!」
「はい、もちろんです!」
「ちょっと、しの、本気なの!?」
私は慌ててしのの肩をゆすった、しのは相変わらずうっとりとサーシャの金髪を見つめていた
「しのの…馬鹿〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
私はしののほっぺたを手のひらでひっぱ叩いた
「はっ、私は今までいったい何をしていたのでしょうか…?」
「良かった、我に返ったんだね、しの」
サーシャはしのに近づいてきた
「それで告白の返事を聞かせてください、お姉ちゃん」
私はしのとサーシャの間に立った
「しのはサーシャと付き合えないよ、だってしのは私の恋人だから」
「お姉ちゃんとお姉ちゃんは付き合ってるのですか?」
「そうだよ、しのと私は付き合ってるんだよ」
「えっ、そうだったのですか?」
「しのは黙っていて!!」
「は、はい…」
「わかりました、お姉ちゃんの事は諦めます…お姉ちゃんの事を幸せにしてください、お姉ちゃん」
「もちろんだよ、だから安心して、サーシャ」
「はい、ではさようなら、お姉ちゃん」
サーシャはお辞儀すると去って行った
「ほっ、どうにかなって良かったね、しの」
しのは考え込んだように俯いていた
「どうしたの、しの?」
「あの…アリスと私は付き合っていたのですか?」
「あ、あれはその…そう、サーシャを諦めさせる口実だよ、ああ、言えばサーシャも諦めるでしょう」
「そうだったのですね、でも少し残念ですね」
「えっ、何がなの?」
「アリスと恋人同士だったら幸せになれる気がしましたから残念です」
「し、しの!?」
しのは悪戯っぽく微笑んだ、私は恥ずかしくて俯いた
「それでは帰りましょう、アリス」
しのは優しく微笑みながら私の方に右手を差し出した
「うん、早く帰ろう、しの」
私はしのの右手を掴むと手を繋いで家に帰宅した
しのに良い意味でも悪い意味でも私の心をかきみだされてばかりだ
でもしのは私の欲しい言葉をくれる
私はそんなしのに恋してる
多分この先も私の気持ちは変わらないと思う
私はしのの手を握り締めながら、しのに聞こえないくらい子声で「好きだよ、しの」て呟いた
〜終わり〜