BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 作品集7月22日ダ・カーポ、D.C.投稿 ( No.161 )
- 日時: 2018/10/04 16:16
- 名前: 千早 (ID: V2rxE08r)
D.C(ダ・カーポ)の芳乃さくらの視線から見た作品です
この芳乃 さくらは、小学3年生です
〜桜舞う季節〜
〜小学生編〜
〜第3話〜
ボクは、大きな桜の木の前でお婆ちゃんの膝枕をされていた。
死んだお婆ちゃんがいるのだからこれは、夢だと理解していた。
「さくら、久しぶりじゃね。
純一とは、仲良くしているのかい?」
お婆ちゃんは、ボクを膝枕をしながらボクの頭を優しく撫でた。
「うん、お兄ちゃんと仲良くしているよ。
実はボクお兄ちゃんに告白したんだよ。
でも恋人には、まだなっていないけれどもね」
ボクは、お婆ちゃんに頭を撫でられると気持ち良さそうに微笑んだ。
「そうなのかい?
さくらが幸せそうで良かったじゃよ。
さくらの事が心配である物を残してきたんじゃよ。
でも必要は、なかったかもしれぬな」
お婆ちゃんは、優しくボクの頭を撫でながら意味ありげな言葉を伝えると安心したように微笑んだ。
「お婆ちゃん、ある物ってなんなの?」
ボクは、顔を上げてお婆ちゃんを見つめてある物は、なんなのか質問をした。
「そのうちに解る事じゃよ。
しいて言うならばさくらにとっての優しい世界になる為の必要な物じゃな」
お婆ちゃんに頭を撫でる手が気持ちよくてさらに眠りに落ちようとした。
でも突然ほっぺたが痛くなったので目を開けた。
目の前でボクのほっぺたを引っ張っているお兄ちゃんの姿が合った。
「お、やっと起きたか、まったく眠りすぎだぞ」
お兄ちゃんは、ボクが目を開けたのを見てボクのほっぺたを離してくれた。
「もうお兄ちゃんたら、酷いよ〜〜
ボクのほっぺたが伸びたらどうするつもりなのさ〜〜?」
ボクは、お兄ちゃんに引っ張られていた自分のほっぺたを擦りながら恨めしそうにお兄ちゃんを見つめた。
「こんなところで眠っているさくらんぼうが悪いんだよ。
でももう六月なのに桜が枯れないよな」
お兄ちゃんは、ボクとお兄ちゃんが何時も二人で遊んでいる大きな桜の木が植えてある秘密の場所の桜の木々を見渡した。
「本当だね、でもどうして桜が枯れないのかな?」
その時のボクは、小さな異変に気づいていなかった。
相変わらずお兄ちゃんは、ボクに意地悪するクラスメート達と喧嘩していた。
ボクは、そのクラスメートの事が嫌いだった。
だってお兄ちゃんを困らせるからです。
でもそんなある日、ボクに意地悪をしているクラスメート達が階段から落ちて大怪我をした。
それがボクが怪我をさせたのだと噂が流れた。
その階段から落ちたクラスメートの近くでボクが見かけたからです。
でもボクは、何の事だかわからなかった。
なぜならクラスメートが階段から落ちた時は、お兄ちゃんと一緒に遊んでいましたからです。
それから担任の先生がボクの家に家庭訪問をしてお母さんにこの事を話して𠮟られた。
ボクは、本当に何もしていないのに見当違いの事を言う先生を憎くなった。
でも次の日に先生が交通事故で入院したと聞かされた。
その事故をあった現場にボクが見かけたと聞かされた。
その時なるとボクが憎んだ相手が皆怪我をしている事に気が付いた。
その時お婆ちゃんが言っていた意味が気が付いた。
この枯れない桜は、ボクのささいな良くない願いに限らず何でも叶えてくれる事に気がついた。
願いを何でも叶えてくれる枯れない桜の木が亡くなったお婆ちゃんからの贈り物だと解った。
もしもお兄ちゃんと音夢ちゃんにささいな悪意を持ったせいでお兄ちゃんと音夢ちゃんに怪我をさせるのでは、ないかと考えると恐くなった。
そしてその対処法は、一つしかないことも解っていた。
「ねえ、お兄ちゃん。
もしもボクや音夢ちゃんに危ない事に合うとするよ。
その対処する方法があるとしてだよ。
お兄ちゃんは、何でもするの?」
お兄ちゃんとボクは、何時もと同じように秘密の場所の大きな桜の木の前で遊んでいる時にお兄ちゃんに質問をした。
「さくらんぼう、突然になんだよ。
俺に謎謎の問題を出しているのか?」
お兄ちゃんは、突然のボクの質問に不思議そうにきょとんと首を傾げた。
「お願い、お兄ちゃん、ちゃんと答えてよ……」
お兄ちゃんがボクの真剣な表情に気を付いて顔を赤らめて照れて答えてくれた。
「そんなの決まってるだろう。
音夢やさくらに危害があるのなら俺はなんでもするぞ。
さくらや音夢を危険から守ってやるよ!」
お兄ちゃんは、真剣な表現でボクの肩を触りじっとボクの目を見つめた。
「お兄ちゃんならばそう言うと思っていたよ。
でもボクは、お兄ちゃんみたいに強くなれないよ……」
ボクは、お兄ちゃんや音夢ちゃんと別れるのが嫌で辛そうに俯いた。
「さくらんぼう、それは、どう言う意味だよ」
お兄ちゃんは、ボクの言葉を聞いて怪訝そうにじっとボクを見つめた。
「うんん、なんでもないよ。
ごめんね、お兄ちゃん、今のボクの話しは、忘れて良いよ」
ボクは、困ったように苦笑いを浮かべて少しだけ首を振りボクの言葉を誤魔化した。
そうだよね、これしかないんだよね……
でもお兄ちゃんや音夢ちゃんと離ればなれになるのは辛すぎるよ……
ボクは、お兄ちゃんと音夢ちゃんに危ない目に合わせるのではないかと不安な日々を過ごしていた。
でもボクの不安が現実な事になる。
その日は、お母さんが音夢ちゃんとお兄ちゃんとボクの為に苺のショートケーキを買って来てくれた。
ボクの家で日曜日の三時のおやつにお兄ちゃん達と苺のショートケーキを食べていた。
「ん〜〜ケーキが美味しいよね、音夢ちゃん、お兄ちゃん」
ボクは、幸せそうに苺ケーキを食べていた。
「うん、美味しいよね……」
音夢ちゃんは、小さく頷き幸せそうにケーキを食べていた。
「く〜〜美味しすぎるぜ。
生きていて良かったよ。
さくらんぼう、苺を貰うな」
お兄ちゃんは、幸せそうにケーキを食べていると悪戯ぽく微笑むフォークでボクのケーキの苺を刺してボクの苺を取った。
「あ〜〜お兄ちゃんがボクの苺を取った!?」
ボクは、お兄ちゃんに苺を取られると恨めしそうにお兄ちゃんを見つめた。
「えへへ、ご馳走様、さくらんぼう」
お兄ちゃんは、ボクの苺を食べると御代官様のように悪い表現を浮かべた。
「もうお兄ちゃんの馬鹿〜〜〜!!」
ボクは、怒ってお兄ちゃんの頭を何回か叩いた。
これは、何時もお兄ちゃんとじゃれている風景だった。
何時もと違うのは、ボクが少しだけ怒ってお兄ちゃんが嫌になっただけだった。
でもお兄ちゃんが次の日に遊びに着た時は、お兄ちゃんの腕に包帯と湿布が貼られていった。
「お、お兄ちゃん、それの怪我は、どうしたの!?」
ボクは、慌ててお兄ちゃんに駆け寄り心配そうにお兄ちゃんを見つめた。
「いや〜〜こんな怪我たいした事は、ないよ。
階段で足を滑らせて階段から落ちただけだからさ」
お兄ちゃんは、何でもなさそうに自分の頭をかいて苦笑いを浮かべた。
その時、昨日のお兄ちゃんとのささいな喧嘩を思い出した。
ボクは、状況を理解してその場に座りこんだ。
ボクは、恐れていたことがおきた事に目の前が真っ暗になり愕然となりました。
そしてボクは、この初音島を離れる決心をした。
ボクがこの初音島にいなかったら枯れない桜の木は、ボクの願いを叶えないで誰も傷付く事がないからです。
親には、アメリカの故郷に帰りたいと言ったら直ぐにアメリカへの転校が決まった。
転校する前に最後にお兄ちゃんと約束することを思いついた。
それはささやかなボクの願いで願望だったりします。
ボクが転校する日にお兄ちゃんを手紙でボクとお兄ちゃんの秘密の場所の桜の木の前に呼び出した。
そしたらお兄ちゃんが剣道の防具をつけてバットを持って現れた。
「お兄ちゃん、なんでそんな格好をしているの?」
ボクは、不思議そうにきょとんと首を傾げた。
「なんでってこんな物をさくらんぼうが渡したからだろう」
お兄ちゃんは、ボクがお兄ちゃんに渡した挑戦状と書かれた手紙を見せた。
「だって時代劇で大事な要件の時には、この手紙を出すと必ず来てくれるんだよ」
ボクは、胸を張りながら当然のように偉そうに話した。
「さくらんぼう、その結末は、ちゃんと知っているよな?」
お兄ちゃんは、冷めた眼差しでじと〜とボクを見つめた。
「えっ、それは、どう言う事なの?」
ボクは、お兄ちゃんの言っている意味が解らずに不思議そうにきょとんと首を傾げた。
「それよりも音夢を早く探さないと行けないから今は、忙しんだよ」
お兄ちゃんは、そわそわしたように周りを見渡した。
「音夢ちゃんならね……うんん、なんでもないよ」
ボクは、音夢ちゃんを見かけた事を隠して軽く首を横に振った。
「それよりもぼくは、今日アメリカに転校するんだよ……」
ボクは、言いにくそうに横を向きながらゆっくりと話した。
「アメリカに転校するか?
それならばたまにさくらんぼうに会いに行ってやるよ」
お兄ちゃんは、重大の事が解らないように何でもなさそうにあっけらかんと話した。
「本当に一人で飛行機に乗ってボクに会いに来てくれるの?」
ボクは、お兄ちゃんの何でもなさそうに直ぐにボクに会いに来てくれるって言う言葉を聞いてぱ〜と明るい笑顔でお兄ちゃんを見つめた。
「アメリカって電車で行けないのか!?」
お兄ちゃんは、飛行機に乗らないとアメリカに行けない事に驚いて大声で叫んだ。
「おっちんじゃえ〜〜〜〜!!
お兄ちゃんはボクと別れるのは、寂しくないの?」
お兄ちゃんのあんまりにもの落胆的な発言を聞いて大声でお兄ちゃんに向かって罵声を伝えた。
ボクは、お兄ちゃんと別れるのが悲しくて涙をためてお兄ちゃんを上目遣いで見つめた。
「ごめん、さくらんぼう……」
お兄ちゃんは、事の重大さに気がついて軽く頭を下げて謝った。
「ボクが転校する前にボクと三つだけ約束をしてくれる……?」
ボクは、お兄ちゃんに断れたらどうしようと思い不安そうにお兄ちゃんの顔を見つめた。
「解った、さくらんぼうの約束を聞いてやるよ」
お兄ちゃんは、ボクを安心させるように優しく微笑んで何でも約束を聞く事を約束をした。
「一つ目は、ボクとまた再会する事だよ……」
ボクは、お兄ちゃんの表現を気にしながら一つ目の約束を提案した。
「うん、さくらんぼうとまた再会する事を約束するよ。
それで後の二つは、何なんだ?」
お兄ちゃんは、大きく頷きボクと再会する事を約束をしてくれた。
「それで二つ目はね……
ボクが本当に困った時は、ボクを助けに来てくれる……?」
ボクは、お兄ちゃんが大きく頷き約束をしてくれたのを見て安心したように微笑み二つ目の約束を伝えた。
「それは、今さら約束しないよ」
お兄ちゃんは、小さく首を横に振り約束をしない事を伝えた。
「えっ、なんでなの、お兄ちゃん……?」
ボクは、お兄ちゃんに約束を断られた事をショックで戸惑いながお兄ちゃんを見つめた。
「今までだってさくらんぼうを助けに行っていただろう。
これからだってさくらんぼうを助けに言ってやる。
だからもう約束する必要はないだろ」
お兄ちゃんは、真剣な表現でボクを見つめこれからも助けるから約束をする必要がない事を伝えた。
「うん、ありがとう、お兄ちゃん……」
お兄ちゃんの気持ちが嬉しくて控え目にお兄ちゃんに向かって微笑んだ。
でもお兄ちゃんに最後の約束をするのは、桜の木の後ろで寝ている音夢ちゃんに悪いって思って少しためらいを感じた。
「最後の約束もちゃんと約束してくれる……?」
ボクは、お兄ちゃんに断れたらどうしようと思い不安そうにお兄ちゃんを見つめた。
「大丈夫だ、どんな約束もさくらんぼうとしてやるから安心しろ」
お兄ちゃんは、ボクを安心させるように優しく微笑みながら話した。
「ボクとお兄ちゃんが、もう一度会再会出来たらね……」
ボクの言葉に答えるように一筋の風が流れて桜の花弁が舞い上がった。
「その時は、ボクをお兄ちゃんの恋人にしてくれる……?」
お兄ちゃんにお願いするのと同時に桜の木の後ろにいる音夢ちゃんの頭に付けている鈴がボクのお願いに反発するように1回だけチリンと鳴り響いた。
「ああ、約束をしてやるよ。
次に俺とさくらんぼうが再会したら俺とさくらんぼうは、恋人だからな」
お兄ちゃんは、大きく頷きニッコリと笑い再会したら恋人になってやる事を約束をしてくれた。
「そう言えば音夢ちゃんを探していたんだよね」
ボクは、お兄ちゃんが全ての約束を聞いてくれるの事に安心したように微笑むと音夢ちゃんのいる所を教えようとした。
「いや、音夢は、もう見つけたよ。
さっきした鈴ってやっぱり音夢だったんだな……」
お兄ちゃんは桜の木の後に回り込んで眠っている音夢ちゃんを姫様抱っこするみたいに抱え上げた。
「お兄ちゃん、音夢ちゃんを連れて帰ってあげて良いよ。
ボクとの別れは、さっきの約束だけで十分してもらったからね」
ボクは、お兄ちゃんとの約束を思い出して恥ずかしそうに顔を赤らめて照れ笑いを浮かべた。
「すまない、さくらんぼうの言葉に甘えさせてもらうな。
またな、さくらんぼう」
お兄ちゃんは、ボクにお別れをするのと再会の約束をするのを含めてニッコリと笑いまたねって再会を約束をする挨拶をしくれた。
「うん、またね、お兄ちゃん」
ボクは、ニッコリと笑い右手を大きく振り別れと再会の挨拶をした。
お兄ちゃんは、それを見て満足したようにニッコリと笑い音夢ちゃんを抱っこしながら秘密の場所の大きな桜の木から去って行った。
ボクは、お兄ちゃんと別れてから直ぐにアメリカに転校して行った。。
ボクは、大きくなって枯れない桜の木を制御にするようになったらボクは必ず戻ってくると心に決めた。
ボクと音夢ちゃんがお兄ちゃんをめぐる戦いもまだ決着ついてないし。
それにボクにしか解らない音夢ちゃんの頭に付いている鈴でのお兄ちゃんをめぐる戦いの宣戦布告もされたから楽しみで仕方がなかった。
〜小学生編、終わり〜