BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 作品集8月22日マリア様がみてるを投稿 ( No.169 )
- 日時: 2019/09/26 12:30
- 名前: 千早 (ID: FzVK5xRK)
これは、響け! ユーフォニアムの百合小説です。
登場人物は、黄前久美子と高坂麗奈と久石 奏と黄前麻美子です。
この小説は、黄前久美子の視点で書かれています。
〜君の心に響け!〜
私がユーフォニアムを始めたきっかけは、お姉ちゃんが吹いていたユーフォニアムに憧れたからだ。
お姉ちゃんのユーフォニアムを吹いているのに憧れた時の事を今でも覚えています。
小学生の時に合唱コンクールでお姉ちゃんが演奏をした低音のユーフォニアムを音は、迫力があって素敵だった。
そして気がついたらその音の虜になっていた。
「お姉ちゃん、ユーフォニアムって低音が迫力があって素敵だよね。
お姉ちゃんの演奏をしたユーフォニアムって格好良かったよ。
私もユーフォニアムで演奏をしたい!」
私は、家に帰っても興奮が治まらなった。
私は、目をキラキラさせて家に帰ってきたお姉ちゃんを見つめた。
そして私もユーフォニアムを演奏をする事を宣言した。
「ユーフォニアムの良さが解るだなんて久美子は、大人だね。
少しだけユーフォニアムを演奏してみる?」
お姉ちゃんは、私の言葉を聞いて嬉しそうにニコニコしながら私にユーフォニアムを向けてくれた。。
「うん、ユーフォニアムを演奏してみる!」
私は、嬉しそうに大きく頷いてお姉ちゃんからユーフォニアムを受け取った。
それからユーフォニアムの吹き口に口を当てて音を出そうとした。
でも何回やってと音は、出なかった。
「うぅ……お姉ちゃん、音が出ないよ……」
私は、音が出ないのが悲しくて涙目でお姉ちゃんを見つめた。
「いきなり音は、出ないよ。
まずマウスピースで練習をしないとね」
お姉ちゃんは、私からユーフォニアムを受け取ると楽器ケースに直した。
そして机からマウスピースを二つ出すとその一つを私に渡してくれた。
「音の出し方は、自分の唇を振動させて発音する感じよ。
だからね、上下の歯の間を開けて唇をぴったりと閉じることが大切だよ。
唇の真ん中は振動しやすいよう力を抜くだよ。
それから息の入れ方は、唇の真ん中からあたたかく太い息をイメージして吹き込むのよ。
こう言う感じよ」
お姉ちゃんは、マウスピースを口につけると音を出して見せた。
「えっと……こう言う感じなのかな……?」
私は、マウスピースを口につけて何回も音を出すのをチャレンジをした。
音を出すのを1時間くらいチャレンジをした。
音らしい音と言えるか解らないけれども1回だけどうにか音が出せた。
「お姉ちゃん、聞こえた!
音が出せたよ!」
私は、音が出せたのが嬉しくてニコニコしながらお姉ちゃんを見上げた。
「へ〜〜1時間で音が出せるようになるだなんて凄いのね。
私は、音が出せるのに一日かかったのよ。
公美子は、ユーフォニアムの才能があるかも知れないわね」
お姉ちゃんは、感心しながら私にユーフォニアムを吹く才能があることを教えてくれた。
「本当に!?
それならばお姉ちゃんよりもユーフォニアムを上手く吹けるようになるの?」
私は、お姉ちゃんに褒められたのが嬉しくてお姉ちゃんに近づいてユーフォニアムが上手に吹けるようになるのか質問をした。
「こら、調子に乗らないの。
私よりもユーフォニアムを上手く吹けるようになるだなんて百年早いわよ」
お姉ちゃんは、私の頭を優しく叩いて調子に乗らないと注意をした。
「えへへ〜〜ごめんね、お姉ちゃん。
ユーフォニアムが吹けるようになったら一緒に演奏をしてくれる?」
私は、お姉ちゃんに怒られたのが嬉しくて軽く叩かれた頭を擦りながらお姉ちゃんを見上げち。
そしていつかお姉ちゃんとユーフォニアムを吹きたい事をお願いをした。
「良いわよ。
久美子がユーフォニアムを上手に吹けるようになったら一緒に吹いてあげるわよ」
お姉ちゃんは、私の頭を優しく撫でてくれた。
そして私が上手にユーフォニアムを吹けるようになったら一緒に吹いてくれる約束をしてくれた。
「やった〜〜!
約束だよ、お姉ちゃん!」
私は、お姉ちゃんと一緒にユーフォニアムを吹けるのが嬉しくて両手を広げて走り回った。
私は、それからお姉ちゃんとのユーフォニアムの演奏を夢見てユーフォニアムの練習に打ち込んだ。
でもいつからか解らないけれどもお姉ちゃんがユーフォニアムを吹くの見なくなった。
私は、お姉ちゃんがユーフォニアムを吹かないのが不思議だった。
だからお姉ちゃんにユーフォニアムをなぜ吹かないのか質問をした。
「お姉ちゃん、最近ユーフォニアムを吹いていないみたいだけれどもどうしたの?」
私は、お姉ちゃんの部屋に訪ねてなぜユーフォニアムを吹かないのか質問をした。
「ユーフォニアムは、辞めたのよ」
お姉ちゃんは、冷めた言葉と眼差しでユーフォニアムを辞めた事を述べた。
「なんでユーフォニアムを辞めたの?
お姉ちゃんの演奏は、凄く素敵だったのに……」
私は、お姉ちゃんがユーフォニアムを辞めたのが信じられなくてお姉ちゃんに詰め寄りなんでユーフォニアムを辞めたのか質問をした。
「人間は、色々とあるのよ……
私は、ユーフォニアムを辞めたけれども久美子は、ユーフォニアムを辞めたら駄目よ。
久美子は、ユーフォニアムの才能があるんだからね」
お姉ちゃんは、しゃがんで目線の高さを私に合わせて私の頭を撫でてくれた。
お姉ちゃんは、私にユーフォニアムの才能があるからユーフォニアムを辞めたら駄目だと伝えた。
私は、お姉ちゃんがユーフォニアムを辞めた事を反論をしようとしたけれどもお姉ちゃんの悲しそうな眼差しを見たら反論ができなかった。
お姉ちゃんの反応を見てお姉ちゃんがユーフォニアムを辞めたのは、何かとてつもない理由があるのだろうと子供の私にも解ったからだ。
それでもお姉ちゃんがまたユーフォニアムをまた初めてくれると思ってお姉ちゃんとユーフォニアムの演奏を夢見てユーフォニアムの練習を頑張った。
さすがに中学生になった時は、お姉ちゃんとの演奏は、できないと諦めていた。
私は、ユーフォニアムを演奏する意味がなくなり練習は、適当にするようになった。
だから中学三年生の最後の部活で駄目金をもらった時もこんな物だろうと諦めていた。
私は、駄目金だと解った時に横で麗奈が泣いていた。
「良かったね、金賞だよ」
私は、麗奈が嬉し泣きをしていると思い麗奈の肩を支えた。
「良かったって!?
何を言っているのよ、駄目金よ!
良いわけないでしょう!」
麗奈は、私の駄目金で良かったって言う言葉に怒ったように私を睨んだ。
「本当に全国に行けると思っていたの?」
私は、つい本音を小声で呟いてしまった。
私は、しまったっと思ったのが遅かった。
久美子は、私の言葉を聞いてとてもびっくりた表情で私を見ていた。
高校生になって私のはいた言葉の愚かさを嫌ってほど身に締めたりする。
麗奈とは、北宇治高校吹奏楽部で再会することになる。
最初は、麗奈とぎくしゃくをしていたけれども花火大会の日に麗奈と私の二人で街を見渡せる丘まで登った。
丘で麗奈の本音を聞けたおかげで麗奈とは、中学生時代よりも仲良くなれたと思う。
全国には、行けたけれども銅賞止まりで終わった。
そして私と麗奈の二人で来年は、全国で金賞を取ろうと約束をした。
三年生のあすか先輩達が卒業して私達は、2年生になった。
「麗奈〜〜おはよう〜〜!」
始業式に校門で麗奈を見かけたから麗奈を呼び掛けて大きく手を振りながら近づいた。
「おはよう、久美子は、相変わらず元気ね……」
麗奈は、私の呼び掛けに振り向いて私にゆっくりと近づいた。
「元気なのは、当たり前だよ。
だって学年が1年上がって2年生の最初の始業式なんだよ。
気分も一新して頑張らないと行けないじゃない。
それに私が2年生って事は、新1年生が部活に入って来るんだよ。
楽しみでしかたがないよ!」
私は、麗奈の横に立つとポンと軽く麗奈の肩を叩いて自分の腕を曲げて新1年生が楽しみな事を伝えた。
「そんな物なのね。
でも新1年生に演奏のレベルに負けて慌てない事ね……」
麗奈は、冷めた眼差しで見つめて1年生の演奏に負けても慌てない事を注意した。
「もう麗奈ったら心配性だね。
さすがにそれは、大丈夫だよ」
私は、麗奈の冗談とも言えるアドバイスに右手を軽く振って麗奈が心配しすぎな事を伝えた。
私と麗奈は、クラス分けの発表している正門前の掲示板で自分の組を確認をした。
そしたら私と緑と葉月の三人は、いつもと同じクラスだった。
そして嬉しい事に麗奈も同じクラスだった。
「凄いよ、麗奈も同じクラスだよ!」
私は、今年、麗奈も同じクラスだと解ると嬉しさのあまりに麗奈に抱き着いた。
「同じクラスなだけで喜びすぎよ、久美子……」
麗奈は、私に抱き着かれるとほんのり顔が赤らめて同じクラスなだけで喜びすぎだと冷静に指摘をした。
でもなんだか麗奈も私と同じクラスが嬉しいようで少しだけ顔がゆるんでいる気がした。
私は、始業式が終わると部活が始まる前に楽器の置いてある倉庫にしている教室で軽く曲を試し吹きをした。
あすか先輩からもらった楽譜の響けユーフォーニアムを演奏をしながら卒業していったあすか先輩の事を考えた。
演奏が終わると満足げにユーフォーニアムから口を離した。
それと同時に楽器を置いてある物置教室の入り口から拍手が聞こえてきた。
私は、入り口の方を向くと背の低いおかっぱみたいな髪型の可愛らしい女の子が立っていた。
私は、キョトンとするとすぐに女の子の近くに歩いて近づいた。