BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 作品集9月26日響け!ユーフォニアムを投稿 ( No.171 )
日時: 2019/12/09 16:28
名前: 千早 (ID: vokdlDRO)

響け!ユーフォニアムの百合小説です。
登場キャラクターは、高坂麗奈と黄前久美子です。

〜あなただけの特別になりたい〜 

私は、昔から平凡の子供で勉強も運動を人並みぐらいで何も他人よりも飛び出た物がなかった。
だからかもしれない他人を引き付ける何かの特別になりたかったりする。
その願いは、叶えられる事ができないで子供時代を過ごしていた。
でも小学生の時に衝撃的な出会いをした。
いや、出会いって言うよりも出来事って言った方が良いかも知れない。
家族で見に行ったオーケストラのコンサートでその楽器と出会った。
色んな楽器が一斉に演奏をしたその後のソロパートのトランペットの音を聞いて衝撃を感じた。
そのトランペットの音は、綺麗ですぐにその音に引き込まれて何者も寄せ付けない特別な物を感じた。
私は、すぐにお父さんに頼んでトランペットを買ってもらった。
オーケストラで聞いたトランペットのような特別になりたくて夢中でトランペットの練習をした。
練習のかいがあってコンクールで賞をたくさんもらった。
でもいくら賞をもらっても私の心が満たされることがなかった。
私は、それが何か調べる為に初めて聞いた時に衝撃を受けた楽団のオーケストラを見に行った。
私は、その事に後悔をする事になる。
オーケストラの演奏は、演奏の技術が一流なことは当たり前だ。
そして何よりも人を感動させられる演奏は、私にない物を感じた。
私は、どうしたら人を感動させられる演奏ができるのか悩んでその答えを見つけるためによりいっそう練習をした。
いくら練習をしても人を感動させられる演奏ができなくて焦るばかりで気がついたら自分の演奏を見失っていてコンクールで賞をもらえなくなるほどスランプになっていた。
そしてある日運命的な出会いをした。
その日も公園でトランペットの演奏の練習をしている時に若い男性に話し掛けられた。

「えっと高坂さん家の麗奈ちゃんだよね」

声を掛けられた方を向くと二十代くらいで眼鏡をかけた男性がたっていた。

「はい、そうですが……おじさんは、こんな小学生に声をかけてナンパですか?」

私は、見ず知らずの男性に話し掛けられて警戒したように男性を睨むように見つめた。

「ナンパとは、失礼ですね。
私は、麗奈ちゃんのお父さんの古い友人で滝昇と言います。
麗奈ちゃんのトランペットを聞かせてもらったけれどもなかなか興味深い演奏でしたね。
心の悩みが感じて人間らしい魅力的な演奏でしたよ」

滝さんは、私の演奏を人間らしい魅力的な演奏だと伝えた。
私は、滝さんのその言葉がひにくを言っているように感じた。

「それって私の演奏を貶していますよね。
下手な演奏で悪かったですね!」

私は、滝さんの言葉に怒って睨むように滝さんを見つめた。

「これは、失礼しました。
麗奈ちゃんの演奏を貶したわけでは、ないんですよ。
もっと肩の力を抜いて演奏を楽しむことからもう一度初めてみたらどうですか?
おっと僕は、この辺りで失礼させてもらいますよ。
このあとに麗奈ちゃんのお父さんと会う約束をしていましてね。
待たせるのは、心苦しいものでしてね」

滝さんは、軽く両手を広げてアドバイスをしてくれた。
それから腕時計で時間を確認をすると約束があるからって私を置いて去っていった。

「何が肩の力を抜いて演奏を楽しむよ!
それで演奏が上手くなったら苦労をしないわよ!
でも演奏を楽しむ事をいつから忘れたのかな……?」

私は、好き勝手言って去っていった滝さんに怒ってぶつくさ文句を呟いた。
でも滝さんの演奏を楽しむって言葉を聞いて少しだけ考え込んで初めて演奏ができて嬉しかった曲を思い出した。
私は、初めて演奏できた曲を初心の帰って上手く演奏をすることを考えないで楽しむ気持ちだけを思い演奏をした。
すると心が踊っていつよりも良い演奏ができた。

「えっ、上手く演奏ができた……
滝さんは、何者だったの……?」

私のスランプを少しのアドバイスで解消させた滝さんが何者か気になった。
次の日も公園でトランペットの練習をした。
今までの悩みがなくなりのびのびと上手い演奏ができた。
演奏が終わると拍手が聞こえてきた。
拍手が聞こえてきた方を振り向くと滝さんが立っていた。

「素晴らしい演奏でした。
麗奈ちゃんの心のこもっていて聴いていて心が和むとても魅力的な演奏でしたよ。
スランプは、解消されたみたいですね」

滝さんは、両手を軽く広げて私の演奏を誉めてくれた。

「スランプが解消されたのは、滝さんのお陰です。
滝さんは、いったい何者なのですか?」

私は、スランプを解消するきっかけをくれた滝さんが何者なのか凄く気になったから滝さんはが何者なのか質問をした。

「音楽を教える仕事をしていてね。
指揮者みたいなものですね。
どうしても仕事の病気みたいな物で音楽の事で困っている人を見たらほっとけないのですよ」

滝さんは、困ったように苦笑いを浮かべて音楽で困っている人をほっとけない事を述べた。

「その……良かったらこれからも私の演奏の練習に付き合ってアドバイスをもらえませんか?」

私は、滝さんが練習を付き合ってくれたらもっと上手くなると思い練習に付き合ってもらえる事をお願いをした。

「そうしたいの気持ちがありますよ。
でも今日から外国に指導に向かわないと行けないのですよ。
ですから麗奈ちゃんの練習に付き合ってあげることができないんですよ。
スランプを乗り越えた麗奈ちゃんならばもう1人で大丈夫なはずですよ」

滝さんは、すまなそうに私の誘いを断るとスランプを乗り越えられたから私が1人でも大丈夫な事を伝えた。

「そうですか……では、いつか滝さんの指導が受けられる機会がありましたらまた指導をよろしくお願いできませんか?」

私は、このまま滝さんと別れるのは、もったいないと思った。
だからいつかまた演奏の指導をしてほしいとお願いをした。

「そうですね……
麗奈ちゃんの演奏のアドバイスをする機会がありましたら演奏を見ても構いませんよ」

滝さんは、私の熱意に負けて苦笑いを浮かべた。
そして私の演奏の指導をする機会があったらまた演奏の指導する事を約束をしてくれた。

「ありがとうございます。
その時は、ぜひよろしくお願いします!」

私は、滝さんの演奏の指導をまたしてくれるって言葉を聞いて嬉しそうにニッコリと笑い指導をしてくれる事をお願いをした。
それからスランプの前よりも演奏が上達をしてコンクールに出たら必ずってほど上位三位以内入ることができた。
もう他の人の演奏を聞いても戸惑うことは、なかった。
それから中学生になったらブラスバンド部に入った。
私は、新入生の自己紹介の時に自分の演奏を見せる機会があった。
私の演奏を聴いてあまりの上手さに驚いていた。
他に自己紹介をしている人の演奏は、対していなかった。
落胆した頃に最後の自己紹介の人の番になった。

「私の自己紹介が最後ですよね。
私の名前は、黄前久美子と言います。
えっと楽器は、ユーフォニアムの演奏ができます」

黄前久美子と名前を名乗ったショートヘアーで天然パーマの女の子は、人当たりが良さそうにヘラヘラと笑っていた。
私の久美子を初めて見た印象は、何処にもいるような地味な女の子だった。
私は、久美子の演奏を聴いてびっくりした。
他の人の演奏と比べるととても上手く感じた。
そして久美子の演奏に人を引き付ける魅力が感じた。
私は、久美子の事に興味がわいた瞬間だった。
私と久美子は、パートが全然違ったから久美子と話す事がなかった。
そんなある日、いつものように公園でトランペットの練習をしていた。
演奏が終わると拍手が聞こえてきた。
声をした方を振り向くと久美子が立っていた。

「いや〜〜高坂さんの演奏は、上手いよね。
つい時間を忘れて聴いてしまったよ」

久美子は、私に近づきながら私の演奏を誉めてくれた。

「そう……ありがとう……
私の事は、麗奈で構わないわよ」

私は、自分の演奏を誉められるのは、なれていた。
でも久美子に演奏を誉められるのは、照れくさいのと嬉しいの二つの気持ちがあった。
私は、初めて感じた感情に戸惑った。

「解ったよ、麗奈。
それならば私の事も久美子で構わないよ」

久美子は、自分の事を久美子と呼ぶこと提案をしてくれた。

「解ったわ、久美子。
久美子は、いつからユーフォニアムを演奏をしているの……?」

私は、久美子の演奏の魅力がなんなのか気になりいつからユーフォニアムを始めたか質問をした。

「ん〜〜小学三年生の時かな。
おね
麗奈は、どうなの?
いつからトランペットを始めたの?」

久美子は、自分の顎に指を当てて考え込むと小学三年生の時にユーフォニアムを始めた事を伝えた。
そして逆に私のトランペットをいつ始めたのか質問をすると少しだけ首を傾げた。

「私も始めたのは、小学三年生の時よ」

私は、久美子と一緒の時期に始めたのが嬉しくてほんのり顔を赤らめた。

「えっ、私と同じ時に楽器を初めてそれであんなにも上手いだなんてあり得ないよ!」

久美子は、私の始めたのが同じなのに私の演奏が上手すぎたと不満を伝えた。

「そう……ありがとう……」

私は、久美子の演奏も魅力的に感じた。
でもそれを伝えると久美子のことだから調子にのるのと負けた気がしたからあえて素っ気なく久美子の誉めの言葉に感謝の言葉を伝えた。