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BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 君と僕と、ピンクとグレー。 ( No.12 )
- 日時: 2013/08/11 13:46
- 名前: 冬華 ◆tZ.06F0pSY (ID: 3Sm8JE22)
- プロフ: 成×菊。
恋人の家の前。ちょっとご無沙汰なのは、成の仕事と俺の大学が忙しいせい。
成はすぐ無理するから……ってラブコールしてたら成が咳き込んだためにすっ飛んできた、んだけど。
あれ、なんで緊張しちゃってるんでしょうおれ。。
大きく息を吸って、深呼吸して何故か焦ってる自分をなだめる。
カチリ、差し込まれた鍵。チャッて回して、ホラ早く!
どっきん、どっくん、どっきん、どっきん、
次の瞬間、
ドアがガッと開いた。自分ではなく、他人の手によって。つまり、成によって。
「菊、…菊ー?」
玄関に引っ張り込まれて、
おーい?って。俺、よほどマヌケな顔してるんだろうなぁ。
ちょっと待ってよ、心の準備がっ……。
自分よりも10cmほども高い背丈、綺麗に透き通るココア色の瞳、ブラウニー色にすっきりした髪の毛。
「成っ…」
引きつったような声が出た。あれ、こんなはずじゃなかったのにな。
「菊? 大丈夫かお前?、」
ふにゃ、と俺のほっぺに成の手の裏側が触れて、……あぁもうだめ、
成に引かれるように惹かれて、パタリとその体温の中に埋もれる。
「……菊?」
「なり、……成。」
「うん?」
「成、さん」
「なつかしい呼び方w」
「……、成、すき……」
「……うん、ん?俺も好きだよ?」
少しだけ困惑したような声。ふふ、って俺が笑ったら照れたように身じろぎする成。
ご無沙汰、って笑うつもりだったんだけどな。
失敗、突然に愛を伝えてしまった。
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