BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 君と僕と、ピンクとグレー。 ( No.13 )
日時: 2013/08/11 13:49
名前: 冬華 ◆tZ.06F0pSY (ID: 3Sm8JE22)
プロフ: 成×菊。




ぽちゃん、と天井に上った湯気が再び水滴と化して湯船に落ちる。

「菊、……ねるなよ?」

うとうとし始めた自分の顔を覗き込んで少し笑う成。

ぱちゃ、と湯船から身を乗り出して成を無言で見上げる。
ぱちぱち、瞬きを繰り返してからふっと笑った成。



……通じた?

首を傾けるとちゅってキザにキスされた。もう一度重ねられる唇にまぶたを閉ざす。


通じた。てれぱしー。
キスしたい、って、通じちゃって嬉しいやら恥ずかしいやら。

まぁいっか。通じたなら嬉しい。

更に身を乗り出して成の首に腕をまわして自分から口付ける。
鼻にかかったなんともいえない音が漏れる。自分の音と、成の音と。


「……っはぁ、  ん、 成ぃ……。」
「こらこら、やめなさい。。 頭、先に洗う?」
「んー…洗ってー?」

適当に甘えた声にも、またふって笑って いいよ だって。

かわいい。成。 


あー、この心ごとテレパシーで送れたらいいのになぁ。

甘えることしか出来ないおれの心、伝えてくれないかなぁ。


甘えるだけで伝わるとは、限らないのです。
伝わってるか確認するのも気恥ずかしいし、なぁ。





すき。