BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 君と僕と、ピンクとグレー。 ( No.23 )
日時: 2013/09/21 08:37
名前: 冬華 ◆tZ.06F0pSY (ID: 2B8Mhr2b)
プロフ: http://www.youtube.com/watch?v=oj19D0_CuGg

*KARAさんの新曲(Damaged Lady)を聴いて惚れこんで書いたもの。もしよければ本家様をURLからどうぞ。



「……は、は」

乾いた笑い。それは紛れもないあなたに向けたものだから。
冷たく、鋭く降り注ぐ雨。潤わない心。ねぇ、ねぇあなたは今どこにいるのかしら?

きっとあなたは知らない。本当の私も、この雨の冷たさも、自分の犯した罪の重さも。
でもいいの。今にその罪に滅びるに決まってるんだから。

そう、わたしは意地悪なの。優雅には、優美にはなれない。

それなのにそんな性格も隠して、すべてをあなた好みに仕立て上げた自分が哀れで。
ねぇ?私だってまさかあなたが男のもとに行ってしまうなんて思ってもみなかったのに。
かわいらしく笑って、その細い腕をそのひとの腕に絡めて。それだけならよかったのに。すべて私に見せつけた。

今日はひどく空が青かったから。雨の心配はないと思ったのに。
どうしてこんなにどしゃぶりなのかしら。憎たらしいあなたはきっと、あの人と傘の中ね。

女にしか恋出来ない私をばかにしたの?それともあなたのことを心から信じた私を?


きらり、闇に輝く小さな指輪。

皮肉なものね、雨に濡れた指からそれを外すのはあまりにも簡単で。


明日はきっとまた快晴。だから泣くのは今しか許されない。だけどね、多分わたしはあした泣き腫らした顔を空に見せることは、できないの。





-Damaged Lady-