BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 君と僕と、ピンクとグレー。 ( No.29 )
- 日時: 2013/11/24 09:18
- 名前: 冬華 ◆tZ.06F0pSY (ID: m0jWhI/b)
ぽたり、
音のない涙が白い布団に染みて広がる。 その、小さく瞳からはみ出た涙を拭おうと手を伸ばした。
けど、僕の手が届く前に彼は自分でその涙をごしりと伸ばしてしまって、僕の手はまた寂しく布団の上に落ちる。
「……怒ってるの? 泣かないでよ」
「怒ってる。なに笑ってんだよ、お前こそやっぱり頭おかしいんじゃねぇの」
やっぱりってなんだ。こういう口きくときの星は、案外本気でキレてるんだよなぁ。
「ごめんなさい、無理した僕がばかでした」
「当たり前だあほ。 ってか、ホントあほかお前…お前が小学生の工作の講師なんてできるわけないだろ、そんな依頼端から受けるな…結果がこれだろ?倒れて彫刻刀刺さって死にそうになるとか前代未聞だっつの」
多分僕みたいなアーティストいっぱいいると思うんだけどなーってぽしょぽしょ呟いたら黙れって叩かれる。
あは、って僕は笑ったんだけどやっぱり星は笑ってくれない。
僕の右の肩口をじーっと、眉間にしわ寄せて泣きそうな顔で、見つめる。睨みつける。
「……なぁ、彫刻刀って、うっかり刺さるようなもんじゃないよな、 しかも、肩口にまっすぐなんて、そんなんわざととしか思えねぇんだけど…」
途方に暮れたような顔をして。僕の心、くすぐってくるんだ。
薄く笑って、うつむいたままの僕。それがきっと、許せないんでしょ。
がしがし、夕焼け色の髪に手をつっこんで頭をかく星は、多分、叫んで泣いてしまいたいような、そんな心。
ごめんね、
「僕子どもは好きだよ、だから講師やりたいなぁって思ったんだけど、なんかその、学校の先生の香水が臭かったんだもん。」
「……俺のせいか。なんでだよ、わっかんないよ、お前が死にたいと思うなんて…」
>>わー暗い!星空ですシリアスです重いです笑
やっぱり空は長生きはしないだろうなぁと最近思います。
ちょっと長くなる気がしますねぇ困った。