BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 君と僕と、ピンクとグレー。 ( No.32 )
- 日時: 2013/12/01 09:33
- 名前: 冬華 ◆tZ.06F0pSY (ID: m0jWhI/b)
「……俺のせいか。なんでだよ、わっかんないよ、お前が死にたいと思うなんて…」
別に。
人生に、世界に嫌になったから死にたいと思ったわけじゃない。
ただ、……なんていうのかな。星の事、悲しませたくなかったっていうか。多分、そんな感じ。
発作で倒れたのは本当だ。で、手に丁度よく彫刻刀を持ってた、から、それ握りしめて胸に向けた。
うつぶせに、ざくっ、てちょっとだけ鈍く刺さった。胸には間に合わなくて、だから肩ね?
そりゃ、彫刻刀なんてそこまで鋭いもんじゃないからね。血はそんなに出なかった。
でもなんか、傷はよけいひどいのかも。
じくじく、びりびり、縫い合わさった傷口がなにかを訴える。
「……いたい」
「ホントいたいわお前。中二病か」
「ちがう、そんな話じゃない、、」
僕が死んだら、どっちみち星は泣くと思うんだけど。でも、もし…もしね?
「もし、僕が病気で死にますよってなったら、さ、いや…もう死んだとしたらさ、星、どうする?」
「……は?」
きっと、ぶっ壊れて、辛くて辛くて、世界と神様呪って、人生…人間、やめちゃうんじゃないかなーって思う。
んー、思った。だから。
「だから、さ、星に憎まれて死んだら星はきっと幸せになれるって思ったから。」
「は、……」
赤みがかった、夕焼け色の髪の毛。毛先は、黄色とかオレンジっぽくて、ちょっとだけ僕の色に似ている。
ココア色の瞳。口とか悪いけど、目を見たら あぁ、真っ直ぐで素直な人なんだなぁってわかるんだ。
何気に、実は僕のことすーんごい愛してるよね。僕のことからかってるみたいにしか言わないから分かりにくいけど、なんかわかる。僕への、触れかたとか。
……それで…ね?何が言いたいかって、僕は君を愛してるんだ。
「いや、全然意味わかんねぇよ」
……あれ? いや、だから星はどうやったら幸せになれるかなって。
「……呆れた」
「え、なんでっ…」
ちょっと、僕は本気なんですけど。まじ。
>>通じ合わない。