BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 【GL・百合】二次創作短編集 ( No.64 )
- 日時: 2014/07/13 16:46
- 名前: あるゴマ(あるま&ゴマ猫) (ID: Ba9T.ag9)
『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』あやせ×桐乃 B2/3
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「これがね! もう、さいっっこうなの!!」
「……そ、そうなんだ」
危機を脱したのは良いけれど、今度は別の危機に直面してしまった。
そう、桐乃の趣味である『物』についてだ。
一時期、私と桐乃はこの趣味についてすれ違った事がある。
その時は、お兄さんのおかげでなんとか仲直りする事ができたけど、いまだにこの手の趣味はちょっと苦手だ。
「でねでね! この、クローバーダイアリーに出てくる双子ちゃんが、ちょ〜可愛いの! もう萌え殺す気? って感じでぇ」
パソコンの画面をと二人で見ながら、桐乃が嬉々として語っているのは、金髪の少女と黒髪の少女が出てくるゲームのようで。
正直そんないかがわしい物は苦手なんですが、桐乃の嬉しそうな表情を見てるとそんな事は言えません。
大体、何で妹が兄の部屋で一緒に寝るんですか!? ハレンチ過ぎです!!
「私的には、この主題歌を歌ってる——」
「桐乃、桐乃。お話しって、このゲームの事なのかな?」
「ううん。違うよ?」
ほっ、良かった。
そうですよね。私の桐乃が、そこまでおかしくなったわけじゃないですよね。
ホッと胸をなで下ろしていると、桐乃はそのゲームのブラウザを閉じて、別のゲームを起動させた。
「本命はぁ〜、こっちのラブタッチプラスってゲームなんだけど、あっ、PSP版もあるけど、私的にはPC版なんだよね。もうちょ〜ヒロインが可愛くてぇ、一日中愛でても飽きないっていうか——」
「桐乃、桐乃。お話しって、これの事?」
思わず同じ質問をしてしまった。
もしかしてだけど、桐乃は『これ』のために私を呼んだんでしょうか?
そりゃあ、桐乃に部屋に呼ばれるなんてすごく嬉しいんですけど。
裸の女の子が出てるパッケージ見せられても……反応に困ります。
——はっ! もしかして桐乃、そっちの趣味だったり?
なんか今日はいつもより様子が変だし。
「うんそうだけど、あやせは迷惑……かな?」
「……う、そ、そんな事ないよ! 桐乃がハマってるもの聞かせて!」
「良かった〜! あっ、それでね——」
……うぅ、あんな寂しそうな表情されたら言えない!
だって、桐乃、可愛すぎるもの!!
(つづく)