BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 【GL・百合】二次創作短編集(8月17日更新) ( No.73 )
- 日時: 2014/08/17 18:30
- 名前: あるま ◆p4Tyoe2BOE (ID: Ba9T.ag9)
『生徒会役員共』アリア×シノ 2/3
役員の仕事も終わった夕暮れ時——。
アリアは生徒会室に忘れ物を取りに行った。
静かな廊下を歩いて生徒会室の前まで来ると、中にひとが居ることに気づいた。
くっつけ合った机の、生徒会長が座る位置。
その定位置に座っているのは——。
「シノちゃん、何してるんだろう……」
ドアのすき間からのぞいてつぶやくアリア。
よく見るとシノはパンツの中に手を入れていた。
前かがみになって、呼吸を荒くしている。
「ウフフ。シノちゃんたら」
アリアは母性的な笑みを浮かべながら部屋に入っていく。
やがてアリアの存在に気づいたシノが驚きつつ振り向く。
アリアは「そのまま。続けて」と目で合図し——。
シノの背中にぴったりと自分の身体を重ねた。
一つの椅子に二人で座って背中から抱きつく。
「アリア、これはその……」
「分かってるよシノちゃん。イノベーションに似てる言葉のアレでしょ」
「……まあな」
「今日は色々と考えさせられたものね。欲情してしまうのも分かるわ」
アリアはシノのお腹の下あたりに手をまわし、「だって、私がそうだもの」と耳元でささやく。
シノがうつむき加減に、
「わたしだって、恋愛ぐらいしたいんだぞ。でも校則があるからな……」
「津田君ならそれぐらい大目に見てくれるわよ。シノちゃんが相手だもの」
「つ、津田とは言ってないだろ。一言も」
早口で否定し、シノが続けて言う。
「それに、わたしが校則を破っては、示しがつかないではないか。生徒会長というものは、すべての生徒の模範でなければならないんだぞ」
「そうね。シノちゃんは、常に他人から見られることを意識しているんだものね」
「ああ。その方が興奮するからな」
「じゃあ私が続きをしてあげる」
アリアがさり気なく伸ばしてきた手を、シノはぐっと掴んで、
「なんでだ」
言葉に怒りをこめる。
「分かってるでしょ。校則で禁止されているのは、異性の恋愛だけよ」
「分かってるさ。だからと言って、なぜアリアがわたしのプライベートエリアに手を伸ばしてくるんだ」
「私、シノちゃんのこと好きよ」
「わたしはノーマルだ。むぐっ……」
言いかけたシノの口を、アリアのくちびるがふさぐ。
ショーツのすき間にするすると細い指が侵入してきて、
「こっち、指とか入れたことは?」
「ない……。なんか痛そうで、怖くて……」
「やっぱりシノちゃんも膜あるのね。同じで良かったわ。じゃあ、スズちゃんは? スズちゃんはどうなの?」
「聞くな。想像するだけで危険な気がする」
「話によると『まだ具がない』って聞いたけど?」
「それはお前が勝手に言い出した情報だ。知らないぞわたしは。スズの形状なんて」
「そうなの……。じゃあ、シノちゃんには優しく攻めてあげるね」
アリアは、傷つけないよう慎重に指を這わせてくる。
脂質の膨らみがピタッと二つ重なって閉じ合ったそこを。
「んっ……」
シノが、初めて自分以外の手の侵入を許した瞬間だった。
利き腕でない方の手とか、ゴム手袋とか。
そんな工夫をしてみても、自分の手は自分の手だった。
歯ブラシ、筆、それから強めのシャワー。
どれも、アイテムはアイテムだった。
「たまには、他人の手でされるっていうのもいいでしょう」
「そ、そうだな……」
「じゃあ、ちょっと強めるね」
アリアの手が小刻みに震える。
「ちょっ……つ、強いィィッ」
「そう?」
「お前、いつもこんなんでやってるのか? ッンオォォォォ!」
アリアの指がまるですべてを知り尽くしたかのように無駄なくシノの弱い部分を攻めてくる。
さすがは同性である。
「あ、アリアッ。ももも、もういいから。やめ、やめてくれ〜」
「なんで? まだイッてないわよ」
嫌がるシノの態度とは裏腹に、アリアの指には粘り気がどんどん増していっている。
おそらく、見てみれば指と指の間にキラキラした糸が引いていることだろう。
「ち、違うんだぁ。イクとか、そういうことじゃなくて……」
アリアの手を、シノの太ももがきつく締めつける。
「や……あし……脚とじさせてぇッ」
こみあげてくるものを押さえようとシノは脚をきつく閉じるが、それは結局、アリアの手による圧迫を強めるだけだった。
アリアの手の平が、シノのとても敏感な部分——皮に包まれた小指の爪ほどの大きさの突起をぎゅっと圧迫し、
「ん、ンンンンッッッッッッ〜!」
シノが身体を丸め込みながら、電流でも走ったかのように身体を震わせる。
「ウフフフフ。シノちゃんって、こんな顔してイクのね」
ゆるみきった表情のシノは、目も半開きで、寝ぼけた子供みたいだった。
「かわいいな……」
乱れた髪を、アリアはそっと指でかき分けて直してやる。
その直後——。
「……ん?」
ツンとした臭いがアリアの鼻をつく。
そしてポタポタポタ——。
床を叩きつける水滴の音。
「……シノちゃん?」
水の滴る音は続き、ホカホカしたアンモニア臭が立ち上る。
本来であれば、トイレの中に出されてすぐ流されてどっかへ消えていくもの。
それが床の上に零れきって、黄ばんだ水溜まりを作っている
「うぅ……は、恥ずかしくて死にそうだぞ」
(つづく)