BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

R黒バスBL小説【高尾総受け】‐只今『緑間生誕記念!』‐ ( No.192 )
日時: 2014/07/09 18:16
名前: 侑莉 (ID: MDTVtle4)

よし、では続き書くよーww
一回で書き終わらなくてごめんね!!


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「高尾ー?どこだーっ!?」

いつになく声を張り上げて奴の名を叫ぶ。
部活でもこんな声出さないのに、と焦る自分に対し冷静な自分が苦笑する。
いつの間にあいつの存在がこんなに大きくなっていたんだ、と考え、まあそれは必然だったのだな、と妙に納得する。

駆け出して二分もたたないうちに、バスケ部の部室が見えた。
周りをさっと見るが、高尾の姿は見当たらない。
やはり部室の中か……!と覚悟を決める。
——すると。



ゴッ
ドタッ
バタァンッ



不審な音が、部室から聞こえた。
あとから、何やら怒鳴りつけているような声が聞こえる。
やはり何かあったのか……!、最大速で部室のドアに近づく。
部室内が暗いため、中の様子は把握できない。
深呼吸して、ドアノブをまわした。

ガチャッ。
ガチャガチャッ。

「………開かない……」

なぜだ。——どういうことだ!?
頭がパニックを起こしかけた。
落ち着け、緑間真太郎。今はただ、俺の手が狂っていただけかもしれん。
もう一度——、



ガチャッ——……


——開いた!!

とりあえず、一回深呼吸。
キッ、と顔を上げると、そっと、しかし力強く、その扉を開けた———……。





パンッ!!
パパァァァンッ!!!!




「「「「緑間、誕生日おめでとう—————っっっっ!!!!」」」」





部室の明かりが一瞬にしてつけられ、俺の頭上からはその大音量の言葉と大量のキラキラしたものが降ってきた。

「———————………!?」

「お、その顔いっただきーっ♪」パシャッ

間髪いれずにフラッシュが俺の顔を襲う。
思わず手で顔を隠した。
何が起こったのか一瞬わからなかった。
でも今、俺は誕生日を祝われたのだ、となんとなく理解はできた。

「おい緑間、いつまでそんな面してんだよ。何か一言ねぇのか?」

そう言ったのは俺が高一のときの先輩、宮地先輩だ。
でも、何で先輩が……。

「へっへー、驚いたでしょ真ちゃん!この日のために、わざわざ先輩たちにも来てもらったんだぜー??」

ニコニコ顔でそう言うのはさっきまで俺が探していたはずの高尾和成。

「た、高尾、その……無事なのか?」

「え、何が?それよりもびっくりしたぜー、準備終わって真ちゃん呼びにいこうとしたら俺の名前を呼びながらこっちに走ってくるんだから!あわてて部室ん中はいったら先輩とぶつかるしよー……」

体の力が抜けていく。
ということは、あんなに時間を食っていたのは俺のためで、不審な音は転んで先輩に怒鳴られていただけで、、、、。
自分の勘違いに少々赤面しつつも、少しほっとしていた。

「ほんと、変なところでどじだよな、お前」

「まあまあ、いいじゃないか宮地。久しぶりに会ったんだからな」

「木村の言うとおりだぞ。本当はこの日を楽しみにしてたくせにな」

「…う、うるっせーぞ大坪っ!!」

——久しぶり。
そう、このメンバーで会うのは本当に久しぶりだ、と今になって気づく。
高尾のほうを見やると、どこかしたり顔で俺の顔を見返していた。
ほら、何か言うこと、あるんじゃない?——その愛しい顔がそういっていた。

俺も、少しは素直になったほうがいいかもしれない——。
俺はさっきとは別物の覚悟を決め、向き直った。




「……先輩方、高尾、……その、あ、ありがとうございます……」


それを言ったときの先輩方の(特に宮地先輩)の驚きようといったら・・・。
写真でも撮っておけばよかったというくらいの顔で詰め寄ってきて、なあ、今のもっかい、もっかい言ってみろ!!と言われた。
もちろん、言わなかったが。

最高の誕生日だ、と心から思った。
もちろん、後になってもこの年の誕生日は思い出に強く残るものになった。
織姫と彦星伝説——。自分がその「七夕」という日に生まれたのも、何かの縁かもしれないな、と初めて思った日。
このメンバーにいて居心地がいい。
改めて、そう再認識した。


『最高の誕生日を』



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最後ぐだぐだですみませーんっ!!
まあとりあえず終わりますね!生誕記念w

またちょくちょくやってくつもりなんでよろしくでーっすっ!!((