BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 黒バス小説【BL】- 只今『赤高』- ( No.26 )
- 日時: 2014/02/21 21:09
- 名前: 侑莉 (ID: hV/zNhkL)
はい、というわけで更新します←
(短いよ。ごめんね…)
———————
僕がそうやって自分の中の未知の想いと格闘していると、
「ほーい、お待たせしました〜☆」
——と、彼が食べ物を載せたトレイを持ってやってきた。
「とりあえず俺のおススメとか入れといたから!口に合わないかもだけど、味はとりあえず保証するから、とりあえず食べてみなよ」
そう言って彼は僕の目の前にまたもや未知の食べ物(というのは少し大げさだが)を次々と置いた。
「…あ、ありがとう。あの、代金は……」
「あーいいよいいよ、連れ出してきたの俺なんだし!」
僕の申し出を爽やかに押しとどめる。
————なんというか、さすが真太郎の相棒なだけはあるんだなぁ。
「……じゃあ……いただきます……」
「うん、どうぞどうぞ♪」
笑顔でそういう彼の顔に少し魅せられながらも、少し頼りなげに“ハンバーガー”なるものの入った包みを手に取り、多少の緊張感を纏いつつ包みをそっと開き、——ぱくり、と一口かぶりついてみた。
———と同時に、ジューシーな肉汁と、少しピリッとくるピクルス、そしてふわふわな上下のパンの食感が、僕の口の中を支配した。
「………おいしい…………」
僕の口から思わずそんな言葉が漏れた。
「でしょ?んじゃ、次はこっちなっ!」
嬉しそうに笑う彼は、次に僕に飲み物の容器を手渡してきた。
中身を恐る恐る見ると、白くドロドロしたもののようだった。
「………これは何だ…?」
「バニラシェイクだよ。黒子から聞いたことない?」
「…あぁ、これが例の……」
前に黒子が、青峰達相手にすごく熱弁をふるっているのを聞いたことがある。——そうか、これがそうなのか。
俄然興味が湧き、僕はすでにさしてあるストローに口をつけ、ちゅう・・・と吸ってみた。
しかしなかなか出てこない。
「……なんだこれは。なかなか出てこないんだが」
「あぁ、アイスのジュース版みたいなものだから、もっと力を入れて吸わないとダメだぜ?」
僕はそのアドバイスに従い、さっきよりもっと力を入れて吸ってみた。
——すると、口の中にひんやりと甘いものがすべりこんできた。
「……これも、すごくおいしいな……」
「でしょ?黒子が熱弁する理由すげぇ分からねぇ?」
「……あぁ、そうだな」
彼があまりにも屈託のない笑い方をするので、僕の口端もおいしい食べ物とその笑顔のおかげで随分とゆるんだ。
彼はそれから、良かったー、口に合わなかったらどうしようかと思った、など安心したような顔で話をしていた。
それからしばらくの間、僕と彼は店で談笑していた。
楽しげに話す彼の主な話題は、———緑間だった。