BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 黒バスBL小説【高尾総受け】- 只今『赤高』- ( No.37 )
日時: 2014/03/09 19:18
名前: 侑莉 (ID: hV/zNhkL)



続きです↓やっと完結ですよ★←



僕はとっさに、近くの柱に隠れた。
頭の中は、全然焦点が定まらなくて。
意味が分からなかった。


「いっやー、偶然だねぇーwwどったの真ちゃん?」

「…今日はラッキーアイテムの収集をしていたのだよ。お前も知っているだろう。断ったのはほかでもなくお前なのだから」



緑間のその声でふと我に返る。



彼は——……高尾は、相棒である緑間の誘いを断ってまで俺と一緒にいたのか。



その事実は、俺の心の痛みを少し和らげ、しばしの幸福感に俺の心を満たしてくれた。


どうしようもなく嬉しかった。
そのことが、また自分を混乱させる。



「……で、お前は一体ここで何をしているのだよ?」


「あぁ、今日は赤司と遊んでんの」


「なにっ、赤司だと……?戻ってきていたのか……」


彼が僕の名前を呼んだだけで、また心がはねる。
重症だな……。我ながらそう思った。



「……ってあれ、赤司!何でそんなところにいんだよ?出てこいよー!」


ホークアイで見つけてしまったらしい。
隠れてしまったことへの多少の後ろめたさを抱えながら、しぶしぶ彼らの前に姿を現す。


「……や、やぁ、真太郎、久しぶりだね」

「久しぶりなのだよ、赤司。驚いたな。お前が高尾と二人で外出するほどに仲が良くなっているとは」


言い方が少しとげとげしい気がした。
少し前なら分からなかったものを、今ははっきりとわかるようになる。
これも、恋をした男子の奇妙な勘——というようなものなのだろうか。


“——緑間は、もしかすると——…いや、もしかしなくても——……”


“高尾が、好きなのだ”



「……参ったな」


思わずつぶやく。


「ん?何がなのだよ」


「……いや、何でもないよ」



まさか、両想いとはね——………。



全く、察しがいいのも考えものだと、本当に思うよ、真太郎。





「———真太郎」



「…ん?何だ」



「負けないからね」



「………何の話なのだよ」







僕は小さくふっ、と笑うと、高尾の顔を両手でつかみ、おでこに軽くキスを落とした。


一瞬の出来事——それに一番端の席だったため——当事者である三人以外には見えなかったと思う。



「……あ、あ、あか、し……?なにして、ん、の……?」


高尾はあまりの唐突さに顔を真っ赤にして、口をぱくぱくと空けていた。


「……あ、あぁぁかし、なななな、何をしているのだよ……!!!」



緑間も、あんぐりと口を半開きにして、顔を真っ赤にさせている。




「……君も、早く気づくことだな」



僕はそういって、ふふっと笑うと、「じゃあね。楽しかったよ、高尾君」とだけ言って、その場を去った。



きっと、あの二人は、互いの想いに気づいていない。
手助けをしたみたいで多少は癪だったが、これも、彼に意識してもらうためだ。仕方ないのかもな。




「———彼を譲る気はないよ、真太郎」



僕はもう沈みかけている太陽めがけて、そうぽつりとつぶやいた。



 


『初めての恋心』


—————————


…・・あぁぁ、やばい、これもう赤高じゃない!!

緑×高←赤だ!!!



あぁ、ごめんなさい!!!時間が、とにかく時間がないんで終わらせないとマズイって思ったんですぅぅぅ!!!!←


あ、あとリクエスト待ってます★
とりあえず次は前の緑高の後日談とかかなぁ〜と。思ってますんで。


よろしくです★