BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 黒バスBL小説【高尾総受け】- 只今『赤高』完結!- ( No.41 )
- 日時: 2014/03/15 12:17
- 名前: 侑莉 (ID: hV/zNhkL)
はい、更新しますv
遅れてごめんね←
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3、緑×高(1の続きもの!)
「…………ふぅ」
重い荷物を持っていることと、長旅でたまった疲れが、二重に重なって口からため息が漏れる。
今では必要としなくなったこの大きな図体を持て余しながら、目はキョロキョロと目当ての人物を探す。
——海外の大学で医学を学んでいた俺、緑間真太郎は、四年の月日を経て無事に過程を終了し、ようやく母国であるここ、日本に帰ってきた。
探しているのはもちろん、愛しい恋人である。
自分よりは小さいが充分に身長があり、周りからも好かれるその恋人は、高校の時に俺を選んでくれた。
本当にうれしかった。
でも、相手は女ではなく、———男だった。
だが、そこまで違和感は感じなかった。
俺達はこれが一番しっくりくる。そう思った。
海外の大学に入学することが決まり、その恋人とはずいぶんと離れ離れになってしまった。
二年前、長い休暇を利用し、俺は彼に会いに行った。
返信が来ないかもしれないと思い少しおびえながらメールを打ったものだ。返信が来て、以前と少しも変わっていない彼に少なからず安心したことを覚えている。
「………帰ってきたのだな………」
思わずそんなことを呟く。
……しかし、何故見つからない?メールをして、今日の時刻を伝えておいたはずだが……。早く会いたくて、もどかしい。
「……ったく、だからアイツはバカ尾なのだよ」
「バカ尾で悪かったね真ちゃんっ」
「…ッ!?」
今、アイツの声が……。
声のした方を振り向く。
「たか……お?」
「……へっへっへ、ビックリしたっしょ?真ちゃん♪」
ひょこっと顔を出してきたのは、まぎれもなく——俺の恋人、高尾和成だった。
「……ビックリしたのだよ。いつから?」
「さっきから〜♪入ったら真ちゃんが一人ウロウロしてたから、ちょっくら脅かしてやろーと思ってさっ」
「……悪趣味なのだよ」
「まあまあ★」
いつも通りの悪びれのないその端正な笑顔を見て、ガラにもなくホッと息をつく。
そこでふと思い出した。
「……高尾、渡したいものがあるのだよ」
「ん?なーに?」
「……ここでは目立つな。場所を変えろ」
「んじゃ俺の車ん中とかどう?」
「いいな、じゃあそこで」
そう言いながら駐車場に行く。
「ほら、これだよ。——愛を感じない?」
高尾が免許を取っていたのはメールで聴いていたが、その車を見ると、俺は顔が真っ赤になった。
それは、まさに俺の髪の色を思い出させるような——小さな緑色の車だった。
「……すごく、感じるのだよ」
「でっしょー?ほら、入って」
執事みたいにドアを開けてくれる。
「……お、お邪魔するのだよ」
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字数がヤバいので次!