BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

黒バスBL小説【何でもCP!】-只今高尾受けやめてまーす- ( No.50 )
日時: 2014/03/21 22:57
名前: 侑莉 (ID: hV/zNhkL)

ってか今更思ったけど、黄高は今度ねww


ってことでちょっと行っちゃうか!!
超短いけど……『赤司×黒子』!!


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——ガタンゴトン……

列車に合わせて体が揺れる。


『次はー、終点ー、東京——……』


遠くから、バリトンボイスの男性のアナウンスが聞こえる。




——帰ってきたのだ。東京に。——愛する、同級生がいる、この街に。




「…………ふう」


改札口を出て、僕——赤司征十郎は軽くため息をつく。
京都から電車に揺られて幾数時間。軽い仮眠をとったとはいえ、多少の疲れが残っていた。


「………なんだか、ずいぶん変わったなぁ」

この街から離れていたのはたった数ヶ月だというのに、もうそんな風に自分の目に映る東京の街並みを見て、さすがは都会か、と一人ごちる。

本当はこれから、タクシーでも拾って我が家に行くはずなのだが——……。

僕には実の家族よりも、もっと会いたい人がいた。


「———っ赤司くんっ!」

後ろから声がして、くるりと振り向く。
人混みに紛れて今にも目の前から消えてしまいそうなくらいの影の薄さと、キラキラと光る水色の髪の毛を持った——僕が会いたかったその人は、今まさに僕の元へ走り寄ろうとしていた。




「——ハァっ、赤司くん…っ!もう着いてたんですか……」

立ち止まって息を整えながらそう言う彼——黒子テツヤは、今にも怒り出しそうな、そんな顔をしていた。


「…ははは、何だテツヤ、その仏頂面は」

「……そりゃそんな顔にもなりますよ。何せ今日帰省してくるなんていう情報、いつ受け取ったと思ってるんですか」


確かに、それはそうだ。
そのことをメールしたのが、今日の行きの電車のなかだったのだから。

「いや、悪いね黒子。サプライズのつもりだったんだが、考えてみれば僕は君の家を知らないから、驚かそうと家に寄れないと思ってね、じゃあ迎えに来てもらった方がいいんじゃないかと、さっき思いついたんだ」


「……相変わらずですよね、赤司くんて。——まぁ、いいですけど」

言葉は呆れているが、少し照れたような顔をしている黒子を見ていると、何か胸の奥から熱いものが込み上げてくる。


「…………テツヤ」

「——はい?何ですか、赤司くん」


「僕たちは、恋人同士だよね?」


「…ッ!?/////い、いきなりなんですか……」

一気に真っ赤に染まるその顔を見ていると、思わず笑ってしまった。

「…何で笑ってるんですか、赤司くん。それに、こんな……公共の場で言うことじゃないですよ、完全に」


少し拗ねたように言う彼がまた愛しくて、——またとてつもなく愛らしくて。


「……じゃあ、行こうか」

僕はそういって、黒子の手を握った。

「!!……あ、赤司くん、これはさすがに……」

「——いいじゃないか。僕がそうしたくなったんだから。嫌か?」

「…べ、別にいやじゃないですけど……」


そうやって周囲の目を気にしながらも握り返してくる手は強く、僕はまた彼の可愛らしさに笑ってしまう。

また、何笑ってんですか赤司くん、という彼のまた可愛らしい小言を聴きながら、僕たちは歩いていった。



———今なら、彼と手を繋いで、どこまでも、……そう、未来にだって簡単に、行けそうな気が……——そんな気がした。



「……ねぇテツヤ」

「なんですか?」

「——好きだよ」

「ッ!!/////ぼ、僕も、好きですよ」





嗚呼、テツヤ……これからもずっと、そんなバカみたいな、そしてとても愛しい会話を、君とずっと、ずっと続けていられますように。



僕はそう願った。



そういのった。




『いつまでも、君と、ずっと——』



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ま、まあいいや!!とりあえず毎回の駄作すみません!!