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BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 黒バス小説【BL】- 只今高緑執筆中- ( No.6 )
- 日時: 2013/12/20 20:52
- 名前: 侑莉 (ID: hV/zNhkL)
続き↓
それは昨日の夜、俺が大学から出たレポートをせっせと仕上げているときだった。
ピロリン♪『エース様に万歳!』
「あれっ、メールだ」
友だちは普段夜になると各自忙しくなるのか、あまり自分にはメールをしないはずだった。母親だろうか?それとも妹だろうか?
そう訝しみつつケータイの画面を開く。
するとそこには、驚きの名前が映っていた。
「……え…?……真…ちゃん……??」
———そう、画面には【TO、緑間真太郎】という愛しのエース様の名前が、画面上で殊更にキラキラと輝いていた。
「…真ちゃんが、今更何の用なの…?」
…真ちゃんとは、「あの日」以来、一度も会ってないし、話していないし、メールもしていなかった。
話すと長くなるので手短に話すが、真ちゃんは今、日本にはいない。
真ちゃんは「医者になる」という自分の夢を叶えるために、外国にある医者の卵のための最高峰の大学を受験し、見事合格してみせたのだ。
合格者発表の当日、メールでそのことを知った俺は、…素直に喜ぶことができなかった。その時の俺と真ちゃんの関係が、まわりからしたらあまり褒められるものではなかったせいもある。
俺は死ぬほど泣いた。でも、その姿を最後まで真ちゃんに見せたくなかった。だから、真ちゃんを送り出した「あの日」、俺は精一杯の笑顔で送り出したんだ。誰よりも愛しい、わがままなエース様を。
電話をしたら殊更愛しくなる。メールをしたら会いたくなる。
そう思って、「あの日」以来二年間ずっと、連絡を交わしていなかったのだ。
その真ちゃんが、今更どうしたというのだろう…?
無視することもできないので、メール画面を開ける。
そこにはこう書かれていた。
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