BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: カゲ腐ロ短編集ッ!【BL専門】 ( No.2 )
日時: 2013/12/10 18:36
名前: 雪 ◆y/0mih5ccU (ID: mKkzEdnm)


遠い遠い、夏の記憶。

いつもの様に、アジトのドアを開ける俺。
いつもの様に、皆はそこに……

いなかった。

あちらこちらに飛び散る血。
ぐったりとして倒れている皆。
それを見て、怪しく笑う……

「あ、シンタロー君!」

カノがいた。

「これ、何……?」
「え?コレ?シンタロー君と僕に邪魔しようとするから……

殺しちゃった♪」

いつもの笑顔。
やだ……やだよ。
こんなの…カノじゃない!

「これで、シンタロー君は僕の物だね?」

そう言うカノの手には、鉄の、冷たい……



「……?」

目が覚めた。
あぁ、懐かしい夢を見たな……

「シンタロー君、ただいま」
「……」
「無視かよ!」

ドカッ、とカノは俺の腹を殴る。
カノの手の、冷たい感覚。
痛み?そんなのとっくの昔に忘れたよ。

俺の手と足には、冷たい手錠と足枷。
俺は……全裸。

「それよりさぁ、僕を楽しませてよ♪」

カノは、俺を殴った事など忘れたように笑う。

「そうだなぁ……言葉でイってみようよ?ドMなシンタロー君♪」
「ひっ………」

絞り出した様な、掠れた声。
俺が動く度に、手錠と足枷は擦れて冷たい音を出す。
カノは、そっと俺に近寄ると呟いた。

「……カス」

子供が口喧嘩で使うような汚い言葉。
でも、俺は感じてしまうんだ。
カノに、調教、されてるから。

「ふふ……いい感じだね?」

カノは、俺のモノを撫でる。
心は嫌がっているのに、身体は反応する。

「……バーカ」
「ん、ん!」 
「……死ね」
「んぁ、ああ」
「…………………ビッチが」

カノがにこりと笑みを浮かべ、笑った瞬間……

「ああああああッ!」

ビュルル、と大きな音を立てて、俺は射精した。

「ふふ…」

カノが、恍惚とした表情を浮かべる。

あぁ……

だ、れか

ダレカ……


た ス ケ て