BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

『誰のモノ』 ( No.1 )
日時: 2014/03/08 16:27
名前: 久留巳 (ID: FvI/oER9)
プロフ: まずは王道の白鬼からヽ(*゜∀゜*)ノ

微白鬼です。題名に思いっきりR18とか書いておきながらキスシーンすらありません。

それではどぞ。



ここは、『極楽満月』。


「アナタといると楽しいわ。気が楽だし。」
「そう?僕もリリスちゃんがいると落ち着くよ」
「でも、あなたみたいに女にやさしい男の人も好きだけど彼みたいになびかない男の人も魅力的よね」
「ははっ、妬けるなあ。それってあの毒物の事?
__あれは君みたいな女性にはもったいないよ」
「あら、それなら尚更欲しくなっちゃう。私がどういう女か、アナタもわかってるでしょ?」
「もちろんだよ、レディ・リリス。


だから尚更。
__あれは僕のだから触っちゃだめだよ」


***


「芝刈りごくろうさまです、桃太郎さん」
「ああ、鬼灯さん」
「薬の依頼をしに来たので___」




バアン!


すが、と言いかけたところで大きな音が鳴る。鬼灯が音の方向を見ると、そこにはレディ・リリスが立っていた。


「おや、貴方は」
「!……ちょうどいいときに来てくれたわね」



_______

_____

___

_



「ちょうど悪い時に来やがったな」


部屋の中には壁に打ち付けられた白澤がいた。


「全くなんて様ですか、いい年して」
「あーうるさいうるさい、お前には関係ない。
……んで、何の御用ですかホーズキサマー?」
「仕事の依頼だ働け白豚。でも、その前に。


……なんでも、レディ・リリスに失礼なことを申し上げたとか」
「げ……。もしかして本人に会った?」
「ええ先程。貴方を紹介した手前問題を起こされては困りますよ。これからの外交に角が立つじゃないですか」
「そんなの僕しらないもーん」

興味はない、といった風に白澤がそっぽを向く。


「とにかく、くれぐれも彼女の扱いには気をくけてくださいね」
「お前も僕の扱いに気をつけろよ神獣だぞ」


「で、さっきあなたは彼女に何をしていたんですか?」
「は!?べッべべ別に変なことしていたわけじゃないよ?ただ人の庭を荒らすのはやめるよう諭しただけ。
ただ彼女はその内容よりも諭されることが気にくわなかったみたい」
「それでその有様か。
まあそんなことはどうでもいいから仕事仕事」
「お前が言いはじめたんだろ。
ったく…誰のせいでこうなったと思ってるんだよ……」
「は?なんですか?私のせいだとでも?」

「っ……。
っっっあぁもういいよわかったよそれで仕事の内容は!?」

「なんで逆切れしてるんですか。
ったく初めからこなして下さいよ。
閻魔大王の胃腸薬を一週間分お願いします」
「分かったよ。用事が済んだならさっさと帰……」

「それと白澤……いえ白豚さん」
「言い直すな僕は前者だ」




「__私はあなたの庭に咲いた覚えも、摘まれる気もありませんよ」













__ねえ鬼灯様、アナタは誰かのものになる気はあるの?


__更々ありませんね。



それに、




天国でのうのうと暮らしているその誰かさんが、

地獄に咲く私を簡単に手折ることなどできませんよ。





END…?




ああもう長い上に訳がわからないorz
ちなみに、「諭す」とは物事の道理を『目下の人』に言い聞かせることです。