BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

その表情が見たくて ( No.11 )
日時: 2014/03/10 19:10
名前: 久留巳 (ID: bIbZMEkj)

夏。@元GAPO様リク、『白鬼媚薬ネタ』。
案外早く書けたけど、その分駄作だよ!←




「ほらよ」

僕が渡した薬に、鬼灯はじろじろと視線を送る。


「何、なんか不満でもあんの?」
「強いて言うならあなたの存在が」
「薬についてコメントしろや」


いつまでたっても、相も変わらず鬼灯の口は減らない。


「…言っとくけどその薬は一級品だからね。お前が閻魔大王の側近じゃなかったらこんなの渡さn「白澤さん」
「話聞こうよ」
「実は私、昼食がまだなのですが」


そう言って鬼灯が目線を送った先には、



薬膳鍋。

……え?


「いやいやだから何!?あげないよ!?これ女の子のために作ったんだから!」
「だが構わん!」
「何が!?」


押し問答の末。


「……一杯だけ!一杯だけだからな!」
「早くなさい給食当番」
「ちょっともう黙っててくれる」


いや、ちゃんとあげますよ。あげますけどね。
……もちろんタダでなんて食わせるわけがない。
この際無礼な朴念仁の、

困った顔を、見てやる。





無言で薬膳を食べる鬼灯を、僕はワクワクしながら見ていた。

「あのさ、」
「はい?」
「その薬膳食べてなんか思わないの?」
「……?ああ、おいしいです」
「!?……お前がそんな素直なこと言えるやつだとは思わなかったよ」
「作った人はともかく素材に罪はありませんからね」
「作った人にも罪はないよ」

「しかし、さりげなく夾竹桃の根(※毒)が入ってますね」


……バレたか。

…あれ?
僕の目はおかしくなったのだろうか。



鬼灯はその夾竹桃の根(※毒)を、食べやがった。


「え、ちょ、食べんの!?」
「いい機会なので言っておきますが、ほとんどの獄卒に毒は効きません。あらゆる『苦』に対して耐性が無いと務まらないので」


……。『苦』に対して、ねえ。


「じゃあ、『快楽』に対する耐性はないんだ?」
「……はあ?
そんなもの必要ありません。
あなたのような極楽蜻蛉と違って私は常に厳しい環境に身を置いているんですか……ら……っ!」


ハアハアと息の荒くなっていく鬼灯を、僕はニヤニヤしながら見つめていた。


「何、笑い堪えてんだ、この、白豚野郎…。
夾竹桃の他に何盛った、言え」
「げ、元気になる薬を少sy「言え」
「媚薬盛りましたごめんなさい」


僕のセリフを合図にするように、鬼灯はその場にくずおれた。


「だってお前酒にも酔わないし毒も効かないし(今知ったけど)もうこれくらいしか試せるものなかったんだって。二重トラップ二重トラップ」


さすがは人間離れした体力の持ち主、普通ならもうとっくに理性など切れている頃なのにまだ僕の事を睨みつけてくる。
……まあそんな顔、今の鬼灯にされてもサービスにしか見えないわけだけれども。


「まあまあそんなに怒るなよ鬼灯。
…本当に面白いのはこれからなんだからさあ…?」




__そう、僕は。












プライドと快楽の間で苦悩する、この困った顔をもっともっと見たくてしょうがなかった。




END…?

どうしよう。
怒ってませんかね。
自分で何書いてんのかわかんなくなっちゃったよ全くもう。←