BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

『幼馴染以上』 ( No.2 )
日時: 2014/03/08 16:20
名前: 久留巳 (ID: y3VadgKj)
プロフ: 烏頭鬼ヒャッハー!←

烏頭鬼ですよ!烏頭鬼ですよみなさん!(大事なことなので二回言いました)
相変わらずキスシーンすら(ryですがまあお暇なら見てって下さい。
それではどぞ。



____恋はするものではなく、落ちるものだという。俺は初めてお前を見たとき、恋に落ちたんだ。


***



「こらあああああ!
鬼灯をバカにすんじゃねえ!」
「うっせー烏頭」
「そいつ人間と鬼火の雑種なんだろ?」
「あー人間くせえ」


あいつらは何も分かってない。
鬼であろうとなかろうと、鬼灯は鬼灯だ。


「いいんです烏頭さん」
「っ……鬼灯……っ!」


こいつはいつもこんなこと言われて嫌じゃないんだろうか。
正真正銘の鬼ではないから苦しいこともたくさんあるだろうに。


「明日には彼ら一人残らず今後世間に顔向けできないような生き恥を晒すことになりますから」


……前言撤回。こいつは本物の鬼だ。


「それに、あの程度で烏頭さんが怒る必要はないでしょうに。
……あんなの、生前のドロドログチャグチャな日常に比べたらなんてことない」
「でも……好きな奴がいじめられてたらそりゃ怒るだろ!」
「……」


あ。
やばい。
言ってしまった。


「とっ……

友達として!」
「そういうものですか」
「そういうものなんだよ!」


隠し通せているんだろうか。
隠し通せていると信じることにしよう。


「お前ホントわかりやすいな」


勘のいい蓬にはバレていたらしい。



***


「__お前さあ、そんなに好きなら告白とかしないわけ?」
「……は?」


時は経ち、すっかり大人になった俺は閻魔様に書類を出すため、蓬と共に歩いていた。

__で、今の会話に至る。


「だから、鬼灯に告白しないのかって」
「いや、いつもしてるぜ?酒に酔って『鬼灯結婚してくれええええ!』って」
「してるけどさ。……で、鬼灯はなんて答えてるんだよ」
「『はいはい分かりました』って」
「一番やらかしちゃいけないパターンじゃねえか」


俺もこの状態はまずいと思うよ。思うけどさ。


「でも、あいつとはガキの頃から一緒なんだぜ?今更過ぎてもうどの面下げて言えばいいんだよ。
『鬼灯好きだ俺と結婚してくれ』ってか」
「はい」
「うおぎゃあああああああああああ!」


噂をすれば。
後ろにはあの鬼灯が立っていた。


「え?ええ!?お前いつからそこに!?」
「ついさっきですが」
「さっきって……あっ!今の聞いてた!?冗談!冗談だから!」
「そうですか。

……まあ結構です。それより烏頭さん、先日提出された書類に不備があったので再提出して下さいね」
「おおそうか!悪ィ後で直しとくわ!」


……ビビった。
聞かれてた。
引かれる。


長年の友情が砕かれる。


「終わった……」
「そうか?俺はいいチャンスだと思ったけどな」


顔面蒼白の俺に、蓬は飄々と言った。


「バカお前、鬼灯相手に告白して身も心も一刀両断された奴見たことねえのか!」
「いやあるけど」
「だろ!?何度告白したっていつだってあいつは全員ぶった斬って……

あれ?」



さっきあいつは何て言ってたっけ。









____『「鬼灯好きだ俺と結婚してくれ」ってか』






____『はい』
















案外脈あり、かもしれない。




END…?

先に落ちたのはどちら様。