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Re: 月島「おまけ短編集」影山「日山縁受け中心」 ( No.133 )
日時: 2014/07/10 16:48
名前: かおる ◆D7srdkd1KM (ID: YC5nxfFp)

短編そのにじゅうさん
*縁下受け(?)


・縁下受けで親○姫パロ。





ある所に、眼鏡で巨乳で美人のキヨコと灰色の髪をした大らかなコウシが住んでいました。
二人はどれだけ大人な事をしても子供が出来ずに困っていました。
ある日、キヨコが神に祈りました。

「私達に、どんなのでもいいから子供を授けてください。」

と。
すると、突然長身で若干困り顔のロン毛の男が現れ、キヨコの手に一つ種を置きました。

「これを育てれば、必ず子供が授かります。」

そう言い残し、男は消えていきました。
キヨコはさっそくプランターに種を蒔き、大事に大事に育て始めました。
毎日毎日水をやり、時折話し掛けたり。

そしてしばらくもしない内に、芽が出ました。
芽はどんどん大きくなり、大体五日で蕾をつけました。
それが嬉しくなり、キヨコは「早く花よ開け」、と願いながら水をあげました。

そして二日後。
キヨコはプランターを覗き込みました。そして思わず声をあげてしまいました。
何故なら、開いた花の中央に、素っ裸で親指程度のサイズの男の子が一人座っていたからです。

「……はじめまして。」

男の子はシミズを見ると、恥ずかしそうに挨拶をしました。
シミズは即急に針や糸や布を取り出すと一枚服を作り上げ、素っ裸の男の子に着せてあげました。

「確かにどんなんでも言いっていったけどな………。」

「これは無いべ」とコウシは呟きました。
しかしそんな言葉もシミズの耳には届きません。
子供が出来た事が嬉しかったからです。
シミズは男の子に“チカラ”と名付けました。




ある夜、チカラが部屋でコウシお手製の胡桃のベッドで眠っている最中、窓から二匹のカエルが顔を出しました。

「キヨコさんもコウシさんももう寝たかな、影山。」
「多分な。」

オレンジっぽい色のカエルがヒナタ、黒っぽい色のカエルがカゲヤマと言います。このふた……二匹は、昼間コウシに庭から放り出された復讐をしにやってきたのでした。

「あ、カゲヤマ!見てみろ!」
「あ?」
「すっごい可愛い子がいる!」

ヒナタの指先はチカラを指していました。
もっと近くで見よう、と窓を引いてみると鍵を掛け忘れたのであろう、簡単に開きました。

「おぉぉ……この顔はあと何年生きても出会えない顔だ!」
「多分、若干ぽやんとした顔だと思う。」

しばらくチカラをまじまじと見つめ、二匹は顔を合わせると、チカラをベッドごと攫ってしまいました。

「これでこの人の顔を毎日観れるなカゲヤマ!」
「おぅ!」

続く


〜〜〜〜〜〜
あ と が き

ヤバイ短編や無くなったどうしよう。