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- Re: 月島「おまけ短編集」影山「日山縁受け中心」【リク受付中】 ( No.169 )
- 日時: 2014/07/22 13:05
- 名前: かおる ◆D7srdkd1KM (ID: FvYbH6zw)
短編そのさんじゅうに
*青根受け(?)
*>>133のシリーズの青根verです。
*青根ちゃん声出さないから人○姫がいいかなと……。
ある国の深海に、人魚が暮らす世界、“ダテコウ”がありました。
ダテコウには、美しい……というか、逞しく男らしい長身の人魚がいました。
その人魚はアオネといい、声は全く出さないものの、凶暴な深海魚が攻めてこようが一睨みで返す事ができました。
八月十三日の夜。誕生日のアオネは夜の間だけ地上に上がる事を許されました。しかし、そんな日に限って地上は嵐。アオネはさっさと地上を見て帰ろうと考えながら地上へ向かいました。
ふと、海面に誰かが浮かんでいるのが見えます。近付いてみると、団子頭の無精髭を生やした体格のいい男でした。意識は無く、割れた木の板に引っかかっているような物です。男の近くの海面に顔を出して辺りを見渡せば、破損した船や積荷が漂っています。
船員の姿は見当たりません。まさかこの人を置いて逃げたのでは……と思い、アオネは近くの沿岸に男を引っ張っていきました。
安全そうな場所に男を寝かせると、アオネはそそくさと海に潜りました。
しかし、アオネは中々国に帰れず、結局朝方になりフタグチが迎えにくるまで海中から男をいる沿岸を見ていました。
その日から、アオネは無償にあの男の事を考えるようになりました。
まだ生きているだろうか。誰か見つけてくれただろうか。
ボーッと考えていると、フタグチが
「そんなにアイツに会いたいのならセイジョウっつう国にいるオイカワって奴に相談しろよ。」
と言いました。
それを聞くなりアオネはすぐにセイジョウへと向かいました。
「ふーん……、人間になりたいんだ。」
怪しく光る部屋の中、貝の椅子に座らされていたアオネは大きく縦に首を振りました。すると、アオネの前にいた魚人は口に手を当て、考える仕草をしました。
この魚人が先程話題に出ていたオイカワ。
上半身はアオネと変わらず人間なのですが、下半身が蛸と
いうなんとも奇怪な体をしていました。
「でも、人間になると長く生きられないし、水中で息が出来なくなるよ。」
それでもいいの?というオイカワの質問にアオネは再度首を振りました。
それを見たオイカワは優しく微笑むと、先端が蓋されている巻貝を取り出し、アオネに見せました。
「これを飲めば人間になれるから。」
続く
〜〜〜〜〜〜〜
あ と が き
かお「青根犯したい。」
二口「死ね。」