BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 月島「おまけ短編集」影山「日山縁受け中心」 ( No.89 )
- 日時: 2014/06/23 07:29
- 名前: かおる ◆D7srdkd1KM (ID: 0YtH4wPS)
短編そのに
*ノヤ縁
・縁下さんが頭おかしい(?)んで閲覧注意。
・ノヤっさんと縁下さんが幼馴染。
鍵穴に鍵を差し込みガラ、と病室の扉を開いた。
「あ!西谷!!」
病室に設置されているベッドに横たわっていた力が、飛び起きた。
すごい速さで突進してくる力を俺はよろけながらも受け止めた。
「よ、力。調子どうだ?」
「平気!」
力の頭を撫でてやれば、子供のように喜びを表した。
同じ年の、自分より身長が高い男を相手にしているのに、まるで自分より年も身長も小さい者を相手にしている感じがした。
「力。なんか買ってこようか?」
そう言って扉の方を向こうとするが、力はそれを阻止するように俺を更に強く抱き締めた。
「やだやだやだやだやだ!西谷はずっと俺と此処にいるの!」
「……分かった。行かない。」
「よかった!西谷大好きっっ!」
力は精神異常者だ。
小学生の頃からずっと病室暮らしの力は、幼馴染の俺だけが友達だった。力の両親は仕事が忙しく、殆ど会いにこない。
だから、毎日力の病室に通うのが日課になっていた。
通い始めて少したったある日、何時ものように力のもとへと向かった 。
病室の扉に手を掛けた時、中から力の声が聞こえてきた。
『西谷!ねぇ、西谷はどこ!?どこにいるの!?』
『ち、力くん!落ち着いて!ね?』
『やだやだやだやだやだやだ!!西谷に会いたい!!!西谷あぁああああああぁ!!!』
俺は急いで扉を開いた。
中では病室のベッドの上で看護師二人に押さえ付けられている力がいた。
力は俺を見る限り「西谷ああああああああああぁ!!」と大きな声をあげ看護師二人を振り払うと俺に猛突進してきた。
『にし、のや……、の……………ゃ……………』
そのまま全ての力を使い切ったように、俺の方へ倒れてきた。
先程まで狂った様に叫んでいた姿とは思えない、優しい顔をしていた。
看護師さんが言うには俺がいない時はいつもこうらしい。だから、無理矢理睡眠薬を飲ませたり、ベッドに拘束したりして動きを止めているそうだ。
あと、一度俺を探しに勝手に病室を出た事がある為病室には鍵がかけられていた。力の混乱を止められる俺には合鍵をくれた。
とにかく、力は俺がいないと可笑しくなってしまうのだ。
「西谷…西谷西谷西谷西谷………!!」
「…ずっといるから。」
ーこんな狂った男でも、俺は愛してるいるんですー
〜〜〜〜〜〜
あ と が き
シリーズ化してぇ←
続編書きたいです。
受けが病んでるっていいよね!←