BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: カゲプロのBL小説書いていこうと思います ( No.65 )
- 日時: 2014/07/05 19:39
- 名前: こまとむ (ID: A9wxTbZM)
セトシン強め…('ω')
キーンコーンカーンコーンと昼時を知らす鐘が校内に鳴り響き、俺は屋上へ足を運ばせた。
そして屋上に着いてから数分後。
『シンタローさーん!』
という声と共に、俺の元にバタバタと走ってくる爽やかな笑顔が似合う青年。
「セト、今日は早いな」
『そうっすか?あ、それよりこれ!』
そう言い俺に、いちごミルクといちごパンを差し出してきたので俺は、セトから差し出された物を受け取る。
『今日は人少なかったんすよ〜』
「いつもいつもありがとうな」
そう、セトはいつもこの時間帯になると購買戦争にいってくれるのだ。
『シンタローさん、ご褒美下さいっす』と言いセトはセト自身の唇に人差し指を当てる。
「分かった、口開けろ」
そしてセトは口を開け、俺は自分の唇を近付ける…
フリをしていちごミルクのパックにささったストローをセトの口に突っ込む。
『んー美味しいっすね…じゃなくて、シンタローさんが良いっす!』
「嫌だ」と俺は即答する。
不機嫌そうに『なんでっすか…』と言い、俺の頬をつついてくる。
「ほら、早く食わねえと昼終わるぞ」
『俺達付き合ってるのに、まだ何にもしてないっすよね…キスどころか手を繋ぐ事すら…もしかして…』
しょんぼりとした顔で俺に告げるセトに俺はデコピンをする。
「なに言ってんだ、好きじゃなきゃ別れてるよ」
『え…?』
「だから、その…セト、大好きだぞ」
そうセトに告げるとセトは俺に抱き付いてきた。
とても苦しい、そして恥ずかしい。
『あっ…ごめんなさい!』
慌てて俺を離し謝罪をする。
「人前でこんな事するなよ…馬鹿」
[じゃあ人前じゃなきゃ良いの?]
突然後ろから掛けられた声に驚いて思わずセトに飛び付いてしまった。
我ながら情けないな…。
「急になんだよ…」
[いやー、昼飯食べてたらシンタロー君の声が聞こえたからさ。]
「へー…」
[あ、そうだ今日ちょっと放課後良いかな?]
「別に良いけど」
[そんなにツンツンしないでよー、あ、って事で放課後教室に迎えにいくからね!じゃあまた後で]
そう俺に告げ、カノは屋上を後にした。
『シンタローさん…あ、あの…心臓に悪いっす』
そう言いセトは俺の体を引き剥がした。
「あ、悪い…」
『そ、そろそろ昼終わりますね、戻りましょうか』
「そうだな、戻るか」
セトに手を引かれ俺は立ち上がる。
セトの手ってゴツゴツしてるな…指長い…あれ、良く考えればセトの手触るのって初めてじゃないか…?
『シンタローさん?』
「うわっ!?」
『顔赤いっすよ、保健室行くっすか?』
「大丈夫だ…ってかお前今日積極的だな」
『嫌っすか?嫌だったらやめるっすよ』
セトが繋いでいた手をいきなり離し、歩きだしたので思わず俺はセトの手を掴む。
「嫌ではないぞ」
『シンタローさん今日デレ期きたんすか?』
「嫌だったらやめるけど」
とセトの真似をしてみる。
『嫌ではないっすよ』
「…セトだぁいすき」
甘い声でセトの耳元で囁くと突然セトが立ち止まる。
『反則っすよ!』
「よし、教室戻るわ、また後で」
セトに手をひらひらと振り、昼前まで行た教室に入る。
そして時間が経ち放課後になった。